めざめたら サテンのシーツ 柔らかに くぼんでいる
置き手紙がわり 残してる香り
消えていくよ MITSUKO
毛布から指だけ出して 想い出を数えていた
悲しい笑顔で 唇をかさね
泣いていたね MITSUKO
NON……おまえを好きになればよかった
NON……いっしょに不幸になればよかった
枯葉だけが MITSUKO
窓をたたくよ MITSUKO

花束も 言葉もあげず 蜜の味だけを吸った
冷たい季節を あたためさせてた
やさしかった MITSUKO

NON……あたためかえして やればよかった
NON……いっしょに 不幸に なればよかった
NON……逢えなくなる日がくるより先に
NON……ほんとの名前を聞けばよかった

肌の移り香さえも
消えていくよ MITSUKO
朝も明けるよ MITSUKO
朝も明けるよ MITSUKO


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