Rem la Fatrauwa. Arlie la arue.
(私は知っている。永遠が存在することを)

Wario la fule harzile.
(世界は幸福に満ちていることを)

Rem le marie-neu marie arue
(私の眷属よ、新たな生贄を連れておいで)

Arlie wize, arlie arue!
(滅びなき美と、果てしなき世界の実現のために!)

朱の月 禍(わざわい)満ちて静寂(しじま)を割る刻
霧深き森に現る妖しき硝子の城
夜風(かぜ)に乗り届いた聲(こえ)は嘆きか無念か
血に濡れた旋律…それは死の印を灼く詩

畏怖の力に選ばれた無情な盟約
ただ呪いを受けた者に課せられる宿命

“Rem le marie”

秘密の言葉 囁く少女は独り
屋根の無い世界を識(し)らずに
新たな生贄(にえ)を迎え目覚め続ける

朱き血を探し彷徨う哀しき吸血鬼(ばけもの)
罪のなき屋敷(いえ)に紛れる悲痛な叫びの痕跡(あと)
純色の剣の主は亡者か不死者か
遺された文字列 それは救いを求める詩

牙を隠した魔女は云う…こちらへおいでと
そう手招きされた者は逆らえず命捧ぐ

“Rem le marie”

耳を澄ませば貴方も聞こえるでしょう
苦痛さえ糧に残酷に終焉(おわり)の幕が上がる夜

“Rem le marie”

楔の如く何時(いつ)しか心に刺さり
動かぬ躯(からだ)に気付く頃
喉を血に染めながら緋色の瞳(め)が開く


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