理科室から漏れてる 光は幻滅色
スカートの波打ち際 風に遊ばれて
焼けつくアスファルトに 沁み入る ひぐらしの声
遠く 荒川線の窓を 夏が焦がしてく
関係ない
過ぎ去りし人へ 置き去りの日々へ
宛のない手紙書いてるよ
「未来はどんなふう?」
錆びついた雲に 蒼ざめた空が
描かれてく けがされてく
言葉はとぎれとぎれ
心ははなればなれ
いつでも音楽なら すぐそばにあるさ
汚れた赤い靴と 真珠の耳飾りした少女
真昼の夢がほら 放課後に溶ける
滑走路 観覧車 鉄塔 尼僧 蓮華
冷たい色彩 爆ぜる絵の具に
ただ見惚れていたんだ
踏み出すこと 躊躇う両の手足を
縛りつけた 鬼灯 解き放てれば
さよなら 傷だらけの季節よ 忘れないから
いつか道に迷った時は
また導いてくれ
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