冤罪

離れてゆく二人の距離を　抑えるように片手間で
世の中そんなものだよって誰かが言った

そんな言葉は欲しくない　そんな言葉は求めてない
「縦振る首が欲しいだけ」

何が足りない?全部足りない　動かぬ写真-証拠-が笑ってる
二人の仲を試してる

抑えているのは同じだよ　溜まっているのは同じだよ
つじつま合わせ　せわしなく

離れてゆく二人の距離を　抑えるように片手間で
世の中そんなものだよって誰かが言った

そんな言葉は欲しくない　そんな言葉は求めてない
「貴方の首が欲しいだけ」

解りやすい言い訳だね　たちの悪い言い訳だね　親族さえも巻き込んで

腑抜けた顔は見たくない　あんたの顔は見たくない
過ごした時間返してよ

離れてゆく二人の距離を　抑えるように片手間で
世の中そんなものだよって誰かが言った

そんな言葉は欲しくない　そんな言葉は求めてない
「貴方の首が欲しいだけ」

背中を見て　気が付けばナイフ握ってた　幸せの感触を

鉄格子にのたれかかり、何日かの時が過ぎて
ゆるぎない真実　目を疑った
私を睨む遺族には　写真の中のあいつが居て
目の前の色　歪んでく

愛している愛している　その言葉に偽りは無く　償いきれない現実の中

零れた涙が止まらない　この命を差し出すから

両手の手錠を解いてよ　「私の首が欲しいだけ」