ひらり風に揺れる薄紅
淡く仄暗い闇夜に浮かぶ
幽か視界を遮るのは
熟れて爛れそうな面影

遠い過去に舐めた傷口の
罪の味を覚えている?

お前のその血も甘いのかしら

緋く染まれ
ひらひらと舞い落ちる花びら
夢のように綺麗ね
あぁ ゆらゆらと散り急ぐ追憶
嘘のように静かね

この場所でお前を想うよ

固く閉じたその唇を
舌で抉じ開けて愛を注いで

夢見草の木の下に優しく埋めた愛しい人
お前の上に咲く緋い花

闇夜に緋く緋く染まる愛
ひらひらと舞い落ちる花びら
夢のように綺麗ね
あぁ ゆらゆらと散り急ぐ追憶
嘘のように静かね

この場所で私のためだけに咲いた

この場所で永遠にお前を想うよ

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