浮かべた色々の詞は
意味を成すことも無く今も
生き急いだ、
私のことを宥める様に
くだらないと窘める様に笑うの

ふざけきった後のしじまも
覚めてからの夢の続きも
好きでいたいと思うのはなぜ
咲きもせず都会の街並みは
飽きもせず世界を隠してまた
今日に沈んでく

正解も間違いも見失って
吐き出した水の中で泳いで
等間隔に並べられたお終い
どうして どうして

逆らわずとも夜は朝へ
望まなくとも音は外へ
ひとり ひとり
ひとり、茨の向こう側へ行け
眼を凝らし手に入れた“今更”を
何処に居たって見せびらかしていたいよ

「浮かれた今を求むなら
私が消えればいいや」

そう言って息を止めた

浮かべた色々の詞も
腐りきった心の棘も
どれもこれも全部そうだ
撒き散らして笑いたい
浮き沈みばかりの世界はまた
喧も騒も静も寂も飲み干して唄うよ

だからどうしたっていうのでしょう?
それはいつもどおりのことでしょう?
ひとり ひとり
ひとり、姿を失くせど 行け
眼を凝らし手に入れた“今更”を
何処に居たって見せびらかしていたいよ


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