見上げた夜空に鈍く儚く
欠けた光をゆっくりとなぞった
千切れた手首の滴る赤に
隠した痛みが溢れて止まらない
触れる程に
崩れてしまう
それでも貴方
忘れられない
孤独翳る月蝕重ねた傷に泣く
振り向いて
私は此処だよ
ほら心も身体も引き摺る思い出も粉々に今宵血りばめて
お別れ
貴方が望む
明日にはきっと
私はいない
せめて眠らせて
月明かりが優しく私を照らすけど
あの頃のように戻れない
貴方を知らなければ
私がいなければ
良かったの?
うまく言えないよ
さよなら
ごめんね
私を
殺して
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