今宵も照らすのは僅かな月の斜光
同じ夜、繰り返してる錯覚に
ペンを走らせ恋文みたいに
君を描写する月が沈むまで
強がることに慣れすぎて
臆病、故の距離を感じて
指先、落ちて行き、なぞり潤わすのは
紛れも無く、君の所為で
目の下、滲む黒は君想うほどに
濃くなってやがて私を包む
頭の中が君に染められ
それは夜の闇より深く
包まれ眠りたい
鳴らない電話見つめてるの
もどかしさまで愛おしくさせるのさ
溢れる蜜、伝う薬指は
爪の先まで赤く染めるほどに
何度も指折り数える同じ夜に
寝具にだけ抱かれて眠る夜
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