ゆっくりと世界に幕を下ろすように沈む
ぼやけた視界の中で笑う 混ざりあいながら
大袈裟に溢れた光と音が
ぼくらを選べなくさせてしまうから
慣れ合いで麻痺した感覚が
すべてを色褪せたものにして奪い去っていく
もう聞こえない音が鳴り響く
遠く微かに見える光がちらついて霞んでいく
何にも知らないままできっとぼくらは
ゆらゆら流れてく
それでも幸せだったよ、と笑った
生い茂る名前も無い花や
夕焼けの色さえ無意味に見えるから
微笑んで隣に座る君さえ
クオリアを無くした無機物に成り下がる
もう感じない心 突き刺さる
言葉なんて今何の意味も無く 血が垂れる
何にも知らないままできっとぼくらは
ずっと流れてく
それでも幸せだったよ、と笑った
何にも知らないままできっとぼくらは
ずっと流れてく
幸せの意味もよく分からないけど
ぼくらはきっと幸せだ
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