"誰かの為"が 偽りならば
口を吐く虚しさも許されるの?
あなたの辛さ ひとつ足したら
私の幸せになった

窓を縫う空の色で 陽の昇りを知る
何処で間違えたのかは 知らない
無機質に閉ざす 終の牢獄
私を 忘れないでいて

絶え間なく
始まりと終わりと 彷徨い歩いた
光も十字架もない孤独
触れた温もりは ただ消えてゆくの
どうしても 償えない想いの果て
そう 生きるとは 何と似てるだろう?

春は芽吹いた 花の匂いに
夏は染み入る熱に秘密重ねて
秋は小鳥を 実りを愛でて
冬は温度を手探った

天鵞絨敷きの手箱に 今もある指輪
不釣り合いの痩せた指 たたんだ
思い出に軋む 永久の揺り籠
私を 許さないでいて

止め処なく
朝も夜もない 薄闇の心
寄せては返す波のように
私を削って ただ朽ちてゆくの
どうしたら 届くか魂の声
嗚呼 見上げれば 愛は見えたのか?

絶え間なく
始まりと終わりと 彷徨い歩いた
光も十字架もない孤独
触れた温もりは ただ消えてゆくの
どうしても 償えない想いの果て
そう 生きるとは 死とは何なのか?

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