押し寄せる人の群れが途絶えたら目の前には
いつもの声で君は言う ごめんね、ありがとう

なんとなくうつむいた横顔を照らすイルミネーション
歩き出したらすぐ消えた 昨日はクリスマスイブ

どこ行くの?って「いつものとこ。」って 今日はうまくいえなくて
「騒がしいね」「にぎやかだね」クリスマスも終わりだね

昨日のメールの続きを電話して誘いだした
うれしくて 後悔して 開き直って まだ聞こえるジングルベル

「どうしたの?」って僕に聞いて真顔で返した メリークリスマス
君がわらった 僕は

クリスマスだからね クリスマスがスペシャルなパワーをくれるって
だからクリスマスが終わる前に
今から言うから 少しだけ待ってて
そんな沈黙を破ったのは僕の言葉
君が好き じゃなくて
口ずさむ ハッピークリスマス

空のグラスが二つ並んだ 窓の外はホワイトクリスマス
外に出たらぬれ雪だった 現実はこんなもの

ならんで揺れる二つの傘が
近づいて、離れて、ぶつかって、立ち止まった交差点 振り返って
今日はここで言おう さよならって聞こえた
言わなくちゃ 僕は言った またねばいばい

クリスマス終わらないで クリスマスがスペシャルなパワーをくれるって
だからクリスマスが終わる前に
でも時計の針は重なって 今年のクリスマスは終わった 言えなかった
雪は雨に変わっていた

周りの人が振り返るほど大きな声で 君を呼び止めた
世界中が僕らの記念日を 祝ってくれるように

沈黙を打ち破った僕の言葉
君が好きだって
好きなんだ 去年の君は泣いていたから

今年のクリスマスは聞いてほしい 君が好き

あのとき僕が言えなかったら、どうするって君に聞いた
私から言うつもりだったって 君は笑った


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