君が寂しい時すぐに呼んどくれ 僕は青年落語家 笑かすぜ
ちょっと心臓の弱いバァサンなんかは
僕の川柳一つで そうさ笑い死ぬ
数珠を持つ間もないね 早く卒塔婆に墨入れな

それでも醒めてる 僕は冷えている 凡庸な人達にいくら褒められても
見ろよあの小噺 その謎かけ
座布団10枚まとめて積み上げたい
どうもありがとう でもね凡庸な人々よ

笑ってろよ 笑っていろよ

まったく こんな事は早くやめて
缶詰工場にでも就職したくなります

笑ってろよ 笑っていろよ

まったく こんな事は早くやめて
早く工場の機械の一つになりたい

「さ 大喜利の時間でございます」
「よっ!」
「なぞなぞいってみましょう」
「なぞなぞ!」
「数が減れば減るほど…」
「減れば減るほど」
「価値がわかってくるものなんだ?」
「価値がわかってくるものなんだ!」
「はい!」
「おっ 桃平さん早い!」
「ともだち」
「ともだち 正解!座布団一枚!」
「でもこれ映画のパクリですよね あとこれ合ってもいない」
「そうね ひとりきりだとね」
「ひとりぼっちだとね」
僕等はずっと一人でなぞなぞをしているんだ
あんたもだ
解けやしない

さようなら さようなら
高座から見るとあなたたちは
人の顔にポッカリと空いた穴から
出るに出られない目玉のようです

さようなら さようなら
しかも目玉は二つあるのです
頭の骨は一つっきゃないっていうのに
目玉は二つあるのです

まったく凡庸です まったく見るに耐えない
さようなら さようなら

笑ってろよ 笑っていろよ

凡庸な人々 凡庸な人々 凡庸な人々 凡庸な人々

いつかどこかで逢ったら気軽に声をかけてくれ
僕は缶詰工場の働く工員さ
ここの人達はみんな他愛のない事で
狂ったみたいな声で笑うのさ
僕ももちろん笑うよ キョロキョロしちゃ駄目さ
目を見ちゃ駄目


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