2013-02-20

【GRANRODEO】単なるベスト盤にあらず。 ふたりの思い入れもたっぷり!

 最新アルバム『CRACK STAR FLASH』が好評、4月に初の横浜アリーナ2デイズも決まり、飛ぶ鳥を落とす勢いのGRANRODEOが、初のベスト『GRANRODEO GREATESTHITS ~GIFT REGISTRY~』をリリース。ファンにぜひ聴いてほしい一枚になった。

──“GREATEST HITS”というタイトルが洋楽っぽい。

KISHOW「いろいろ調べたんですけど、海外のいろんなバンドのベスト盤と言ったら、ほぼ漏れなく“GREATEST HITS”と付いてたので、僕らもそれに見習おうじゃないかと。」

──“GIFT REGISTRY”というサブタイトルは?

KISHOW「よくGRANRODEOを略してGRと表現してるんですけど、頭文字を取ってそのGRになる言葉は何かないかと探したら、“欲しいものリスト”という意味で“GIFT REGISTRY”という言葉があって。サブタイはこれでいこう!と。」

──従来のファンや最近のファン、みんなが聴きたい楽曲集と。

KISHOW「そのつもりですが、とにかく選曲が大変でした。あれも入れたいこれも入れたいとなってしまって。」

e-ZUKA「僕は選曲にはノータッチのスタンスです。“レコード会社が勝手にやったんだよ”って言いたくて。そのほうが外タレっぽくていいじゃないですか(笑)。個人的に入ったほうがいいなと思ってたのは「背徳の鼓動」かな。これはシングル曲とはまったく違ってバラード曲だから、入ると入らないとでは振り幅が全然変わってしまうんです。それに、アニメ『黒子のバスケ』をきっかけに僕らのことを知ってくれた、新規のファンの方も多いと思うので、そういう方にこそシングル曲だけじゃなく「背徳」や「NOT for SALE」みたいな曲もあるんだと知ってほしくて。この選曲なら僕らの振り幅を一応網羅していると思いますね。」

──シングルをリリース順に並べてるわけじゃないと。曲順はすごく考えられていると思いました。

KISHOW「出た順はつまらないし、あくまでもひとつのアルバム作品として聴いて、いいなと思ってもらえる並びがいいと思って。それで、1曲目は絶対に「We wanna R&R SHOW」がいいとプロデューサーが言って。だったら、1枚目の終わりは「Go For It!」だよねって、またプロデューサーが。そうしたら、2枚目は「SUPERNOVA」のキラキラ感で始まるのがいいんじゃ ないかと、これもプロデューサーが言ってたんです。ということは、2枚目の最後は「delight song」で締めようよ!って…。」

──それもプロデューサーが?

KISHOW「いえ、これは僕が言いました(笑)」

e-ZUKA「1枚目の「We wanna~」と「Go For It!」は、初めて日本武道館でやった時の最初の曲と、Wアンコールの最後の曲なんです。2枚目の最後の「delight ~」は去年の大晦日にやったファンクラブ限定ライヴの最後の曲で、つまり2012年の最後を飾った曲。そういう意味では、上手いことできてるなって。」

──KISHOWさんが、最後は「delight ~」がいいと言ったのは、どういう理由だったのですか?

KISHOW「それまでの5枚のシングルは、全部アニメ作品に対して作ってたのですが、初めてファンの気持ちに寄せて作ったのが「delight ~」だったんです。みんなのおかげでこんなにもうれしい気持ちなんだよ!と、自分の中の感謝の想いを歌詞として書いた、初めての曲という思い入れがあったので。」

e-ZUKA「その当時、初めてツアーをやるということで、そのツアーで披露するために作った曲なんですよ。」

KISHOW「だから、当時からライヴに足を運んでくれているファンは、ちょっと感じるものがあるんじゃないかな。」

──e-ZUKAさんは、この中で思い入れのある曲は?

e-ZUKA「2ndシングル「Infinite Love」。当時は作ったはいいものの、GRANRODEO以外の仕事で作った曲とあまり変わらないけどこれでいいのかな? って不安がありましたね。それが、ライヴで何度もやってるうちに、どんどん好きになった覚えがあります。他にもライヴで成長していった曲は多いんです。「NOT for SALE」はギターとベースとドラムだけで、あとは歌とコーラスだけというすごくシンプルな構成で。録っている時に女性のコーラスを入れたいと思って、そこにいた女性スタッフを集めてコーラスを入れてもらったことがあったし。これは逆に、録った瞬間にすごくいいな!と思った曲でした。」

──「We wanna ~」は、初の日本武道館公演のために制作した曲でもありましたよね。

KISHOW「それ専用に作った曲です。」

e-ZUKA「考えてみたら、他のシングル曲は何かしらのアルバムに入ってるけど、「We wanna ~」がアルバムに入るのは、これが初めてなんですよね。過去を振り返りながらも前を向いて、もっとステップアップしていこうという内容の曲なので、ベスト盤にせよ作品の1曲目を飾るのに相応しいと思います。」

──「Go For It!」は記念すべきデビューシングル。8年前の曲にもかかわらず、今でもライヴを盛り上げる曲になっているという。

e-ZUKA「そうですね。どの曲もライヴで何度もやりながら、変わるところはどんどん変わっているし、逆にずっと変わらない部分もあって。改めて当時の音源を聴いて“こっちのほうがいいかも!”と思って、また戻るかもしれないけど(笑)。」

KISHOW「歌なんか、極端に言えば歌うたびに違いますからね(笑)。でも、人前歌った時の気持ちの盛り上がりでどんどん変わっていく…ライヴで育つというのはそういうことなんじゃないかと思います。だから、実際にライヴ会場まで足を運んでもらって、音源と聴き比べてもらえたらより面白いと思います!」

取材:榑林史章

(OKMusic)


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