2015-08-23
「stylish wave MAX '15''一撃乱舞”」Lycaon、GOTCHAROCKAら8組の競演にファン熱狂!
いまやヴィジュアル系シーンの登竜門となったイベント「stylish wave」。8月16日 新宿 ReNYでは、この夏各地で開催された「stylish wave CIRCUIT'15」のグランドファイナルを飾る「stylish wave MAX '15''一撃乱舞”」が開催され、躍進中のバンド8組が熱い夜を繰り広げた。
■Jin-Machine
先陣を切ったのはJin-Machine。暗転が明けると、突如視界に飛び込んできたのは筋肉スーツに赤いパンツ姿のfeaturing16(Vo)こと閣下。筋肉を強調したポーズを決めるたびに、バックに並んだメンバーが絶叫に近いコーラスを響かせる。なんともシュールな「ありがとう筋肉」からミサ(彼らのライブの呼称)がスタートした。
ゴリゴリのV系ソング「救声」で一気にその実力を叩きつけたかと思えば、謎のUSAコールがあとをひく「宇宙忍者アメリカ」へと繋ぐ。待ってましたと言わんばかりの盛り上がりをみせた「マグロに賭けた男たち」では、マグロのレプリカがフロアを飛び交う異様な光景が広がった。
ミサを締めくくる「環境デストロイ」では、主催者である星子さんを登場させたフリップ芸(?)でファンの歓声を煽った。いつだって自由という名のスタンスを崩さない彼らに、もはや怖いものなどなさそうだ。
■ギガマウス
続いて登場したギガマウスのステージは、ラップ調の「チックタックヘッジホッグ」で幕開け。一新した衣装は黄色×黒で統一され、パンキッシュでアクティブな印象を受ける。続く「プラトニック」で、うちわの光がフロアで踊り出し、一瞬にしてお祭りムードに。楽器隊の技術が光る「夕顔」では、それぞれのソロパートで会場を沸かせた。
ライ(Dr)によるMCでは、会場である新宿ReNYに掛けたあいうえお作文を披露。連日の忙しさをまとめた見事な作文に大きな拍手が贈られた。新曲「ジャパニーズサンダー」披露前には、式(Vo)による振り付け講座も。歌詞に合わせた一見難しそうな振り付けも、観客はものの数分で完全にマスター。本番を迎えると即興のコール&レスポンスも繰り広げられ、大きな雷鳴を轟かせた。
最後に”Cutしたい Fxxk off 期待 Bad 未来監獄ロックメン”のフレーズが印象的な「監獄ロックメン」を放ち、式がフロアへと飛び出し煽り立て、異常ともいえる一体感に会場が揺れた。
■グリーヴァ
シャウト混じりの歌声がこだました「終焉」で、グリーヴァによるアンダーグラウンドへの扉が開かれた。「密室104号室~暗イ部屋ニ僕ト君~」で見せた手提げ式のランプを持つ狂鬼-kyouki-(Vo)の奇怪な動きは、緊張感張り詰める会場を熱狂へと導いていく。
「僕達の世界へようこそ」「いま君たちの抱えている不満や悲しみや憤りを、僕にぶつけてくれないか?」と、悩める観客へ差し伸べるその手は、悪魔のいで立ちをした天使といったところか。身を委ねる思いで「自己精神殺害推進會」に飛び乗り、フロアは激しいヘドバンで荒れ狂う。
曲の冒頭、「おもしろいことしようよ」と小さな子供がするように”おもしろい動き”を煽った「黒蟻ノ群レ」。それに応えよう観客は激しく頭を振り乱し、異様な光景はさらにカオスなものに。古き良きヴィジュアル系の匂いを漂わす「妄想主義者ノ背徳」では、狂鬼-kyouki-がうつ伏せで暴れ回る姿がトラウマ級の迫力だった。
■Black Gene For the Next Scene
フラッシュリングの光が暗闇を照らし、Black Gene For the Next Sceneが登場。会場がダンスフロアへと変貌を遂げた1曲目「涙-kHz-」でIce(Vo)が一瞬だけ虫取り少年風に変身するなど、真顔とコミカルな演出の違和感が一周回って爽快だ。
しゃがんでジャンプ、その場で回転……会場全体を巻き込む力に長けた彼らのエモーショナルなロックナンバー「SHOOTING STAR」では、ドラムセットを囲んだメンバーの姿に胸が熱くなる。
体育会系なMCに導かれ、「逆卍より、愛を込めて」「黒煙のうねり、泥に孵り、全てを灰に」とハードな楽曲を続けて投下。一見バラバラのようにも見えるが、ステージを見ているうちにやがて、メンバーの個性がひとつの集合体(BFN)を作り上げているのだと実感する。ラストにダークな曲調とデジタルサウンドのメリハリが痛快な「癲狂のRobEr」を叩きつけ、興奮の高みへと導いていった。
■ベル
ダウンテンポの「飴と無知」でじっくり聴かせた幕開け。悲しく吠えるギターと哀情を噛みしめるような歌声が心に染み入る。揃いの紋付衣装が揺れた「ノンフィクション」のレトロなメロディは観客の心を掴むのにそう時間はかからず、次を聴きたいという気持ちを煽り立てた。
MCではバンド結成10ヶ月にしてフリーペーパー「Gab.」の表紙を飾ったエピソードなどを披露し、その清々しさに拍手が贈られた。うちわがひらめいた「涙傘」では、うちわを持っていない人へハロ(Vo)から直々にうちわが配られるパフォーマンスも。さらに「バイバイ」と、彼らの得意とする昭和歌謡を彷彿させるナンバーが続く。
「咲いてちょうだい」の煽りに応えるようフロアに咲いた満開の花。ラストの「やってない」で完全に自分たちの世界へと引き込んだベルの表情は、自身に満ち溢れた笑顔だった。
■FEST VAINQUEUR
盛大な手拍子に迎えられたFEST VAINQUEURの登場で、会場の温度が目に見えるように上昇する。「ヴァレンシアとヴァージニア」で感じたKAZI(Dr)のダイナミックなドラムやGAKU(G)、I’LL(G)による爽快なユニゾンは、せめぎ合うヴィジュアル系シーンのなかで最大の武器になるだろう。
モッシュにタオル回しと、2段階の渦を巻き起こした「ソレイユ」。そして一際歓声が高かったは、「合掌」では、そのタイトル通り合掌をしながらヘドバンという、見たことも聞いたこともない光景がクセになる。
「現代的疑惑都市"DOUBT!”」で繰り広げられた観客の高速の折り畳みに圧倒され、お立ち台の上に並んだ4人の笑顔が眩しく頭に焼きつく。相乗効果という言葉がこれほどにも似合うバンドはいるだろうか。
■GOTCHAROCKA
音の波が会場を飲み込む「SorM」からGOTCHAROCKAのステージがスタート。どこか懐かしいギターリフとフロアのヘドバンが組曲のように合わさり、それを歌声ひとつで統制する樹威(Vo)に嫉妬さえ覚える。
ヘビーに轟く「Director's cut」では妖艶で高らかなJUN(G)のギターソロが炸裂。高圧的な煽りから突入した「恐想ロワイヤル」でその実力を叩きつけ、熱狂の絶頂へと導いていった。
時間の関係で急遽4曲の披露となってしまったが、彼らの計り知れない実力に圧倒されるには十分な曲数だ。ラスト「Starry eyes」では持てる体力をフル消費すべく、観客は跳ねて歌って、彼らの圧倒的な存在感に負けじと爆発的な盛り上がりをみせた。
■Lycaon
不気味なSEが流れるなか、暗闇を徘徊するように登場したLycaon。「最高のstylishの声を僕にください」---悠希(Vo)。先日解散を発表した彼らは一瞬一瞬を噛みしめるように刻み、会場にいる誰もが特別な夜にしようと気迫がこもる。
「shadow」が一気に会場を染め上げたのち、「さぁ、乱れようか!」の言葉が合図となって、妖艶さをはらんだ「赤い林檎」「BALLAD」と続けざまに興奮を導いていく。「霊猫香とマゾヒスト」「君を壊すガラスの衝動」で一度縛り付けた緊張感を「LIAR」で破壊。「ずっと変わらず愛し続けてください」と披露された「Gossip」では悲しみを打ち砕くような激しいヘドバンが巻き起こった。
解散について言及したMCでは、堪えきれず涙するファンも。最後はサトシ(G)の挨拶によってコミカルな終幕となったが、イベントのラストにふさわしい、心に突き刺さるようなステージであったことは間違いない。
こうして「stylish wave MAX '15''一撃乱舞”」は熱狂のうちに大団円を迎えた。なお、12月19日(土)HEAVEN'S ROCKさいたま新都心 VJ-3を皮切りに、「stylish wave CIRCUIT '15 冬将軍」の開催も決定。今回の「stylish wave MAX '15''一撃乱舞”」からはベル、ギガマウスが出演する。勢いあるバンドが切磋琢磨し合う姿を、その目に焼き付けてほしい。
■【セットリスト】
■Jin-Machine
1.ありがとう筋肉
2.救声
3.宇宙忍者アメリカ
4.マグロに賭けた男たち
5.環境デストロイ
■ギガマウス
1.チックタックヘッジホッグ
2.プラトニック
3.夕顔
4.ジャパニーズサンダー
5.監獄ロックメン
■グリーヴァ
1.終焉
2.密室104号室~暗イ部屋ニ僕ト君~
3.自己精神殺害推進會
4.黒蟻ノ群レ
5.妄想主義者ノ背徳
■Black Gene For the Next Scene
1.涙-kHz-
2.SHOOTING STAR
3.逆卍
4.黒煙のうねり、泥に孵り、全てを灰に
5.癲狂の RobEr
■ベル
1.飴と無知
2.ノンフィクション
3.涙傘
4.バイバイ
5.やってない
■FEST VAINQUEUR
1.ヴァレンシアとヴァージニア
2.ソレイユ
3.合掌
4.現代的疑惑都市"DOUBT!"
5.COLORS
■GOTCHAROCKA
1.SorM
2.Director's cut
3.恐想ロワイヤル
4.Starry eyes
■Lycaon
1.shadow
2.赤い林檎
3.BALLAD
4.霊猫香とマゾヒスト
5.君を壊すガラスの衝動
6.LIAR
7.Gossip
■「stylish wave CIRCUIT '15 冬将軍」
12月19日(土) HEAVEN'S ROCKさいたま新都心VJ-3
出演:the Raid. / AvelCain / ギガマウス / Sick² / ALIVE / Synk;yet
12月20日(日) 柏PALOOZA
出演:the Raid. / AvelCain / ベル / ギガマウス / 少年記 / Synk;yet
12月23日(水・祝) 新横浜NEW SIDE BEACH !
出演:the Raid. / AvelCain / ベル / えんそく / ジン / アンフィル
12月25日(金) 名古屋E.L.L
出演:the Raid. / AvelCain / ベル / えんそく / ギガマウス / ジン
12月26日(土) 大阪MUSE
出演:the Raid. / AvelCain / ベル / ギガマウス / パノラマ虚構ゼノン / Smileberry
12月30日(水) 渋谷REX <カウントダウン前夜祭>
出演:the Raid. / Sick² / Synk;yet / アンフィル / ALIVE / パノラマ虚構ゼノン / Purple Stone / the LOTUS / ソニックデスモンキー / Neverland / ViV / 乙女国家(O.A)
【関連リンク】
ヴィジュアル系動画サイト【club Zy.】
GOTCHAROCKA、ツアーファイナルで赤坂BLITZ公演開催やニューシングルの発売などを発表
Jin-Machine、ニューシングル「ゴリラ」収録曲とジャケ写を公開
Jin-Machineが9月30日にニューシングル「ゴリラ」を発売
記事提供元:
記事リンクURL ⇒
※この記事をHPやブログで紹介する場合、このURLを設置してください。
stylish wave CIRCUIT '15 冬将軍 新着ニュース・インタビュー
新着ニュース
-
DEZERT Presents 【This Is The “FACT”】 TOUR 2024ファイナル、MUCCとのツーマ...2024-11-22
-
S.Yuya(シド)、2025年に全26公演となる1年を通して行うマンスリー公演の開催決...2024-11-22
-
止まることのない快楽と恍惚に、興奮と熱狂に、ずっと溺れ続けていた。 クルエラ...2024-11-20
-
『希望は儚き幻となりやがて赤き夜となる』。Magistina Sagaが新作アルバムを通...2024-11-20
-
vistlip、瑠伊(Ba)バースデーライブレポ2024-11-20
-
DEZERT武道館に向けたドキュメンタリー映像U-NEXTで独占配信開始2024-11-20
-
MUCCツアー初日YUKKEバースデイ公演&初のトークライヴレポ2024-11-19
-
DEZERT、Sadieツーマンのアンコールセッション映像がYouTubeにて公開!2024-11-15
-
超満員の会場で観客たちが熱狂し続けた、Zeke Deuxの3周年記念公演の模様をレポ...2024-11-14
-
萌デンパソングのパイオニア、小池アニキことULTRA-PRISM 小池雅也の生誕祭を1月...2024-11-14
-
DEZERT主催「DEZERT PARTY」2DAYSライヴレポ、全8組の盟友たちと交わした愛の宴2024-11-12
-
過去の名曲たちを今のメンバーでビルドアップし、新録。それが、Empressのアルバ...2024-11-12
-
DEZERT、lynch.ツーマンのアンコールセッション映像がYouTubeにて公開!2024-11-12
-
11月13日(水)放送、逹瑯・団長の配信番組『いじくりROCKS!』#57 情報解禁!2024-11-11
-
室蘭KMC HALL GRAND OPENING PARTY第4弾 遊ずどカンパニー創業32周年記念イベン...2024-11-11
-
未来に向かって輝き続けよう。満員の観客たち前に誓ったSiriusのワンマン公演を...2024-11-11
-
沙藤まなか、満員の観客たちに贈られてSAY-LAを卒業!2024-11-11
-
HIROTO(Alice Nine)が12月28日赤羽ReNY αにて、自身初となるワンマンライブ開催...2024-11-08
アーティスト・楽曲・50音検索
人気歌詞ランキング
新着コメント
キズ / 『仇』
来夢さんの歌詞ほんとにグッと来る。この先ずっとかっこいい歌
詞歌ってて欲しい。
キズ / 『仇』
来夢さんの歌詞ほんとにグッと来る。この先ずっとかっこいい歌
詞歌ってて欲しい。
Neverland / 『HumaNOISE』
歌詞合ってる?
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
ジャケットイラストのギャグが最高です
咲人さんのイラストに影響されて女性の友達とクリスマスに
シードルを飲もうと考えました 断わられました
咲人さんの絵は手つかずの新雪のよう 語学の勉強も真面目
です
咲人さんの絵はとても良いのでこれからも描き続けてくださ
い 独創的かつ笑えるイラストです 好きです
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね