儚く散る花びらが舞い落ちて 涙が零れ落ちて
記憶でほほ笑む君が霞んで消えていく
まだ冷たく吹き抜ける春風に身体震わせながら
薄紅の欠片降らす 桜の花 その掌に ヒラリヒラリと

瞳閉じるたび移りゆく季節に 君は痛みだけを残して
水面で流れる終わりへの時間を 悲しく見つめていた横顔

両手ですくいとった 月明かりに揺れる夢と 指先流れ墜ちる雫

儚く散る花びらが舞い落ちて 涙が零れ落ちて
記憶でほほ笑む君が霞んで消えていく
まだ冷たく吹き抜ける春風に身体震わせながら
薄紅の欠片降らす 桜の花 その掌に ヒラリヒラリと

唇を噛んで踏み出した季節は 君の面影まで奪っていく
水面に映った自分の姿さえ わからないままどこへ向かうのだろう

両手ですくいとった 陽の光に揺れる夢と その頬流れ墜ちる雫

儚く散る花びらが舞い落ちて 涙が零れ落ちて
記憶でほほ笑む君が霞んで消えていく
まだ冷たく吹き抜ける春風に身体震わせながら
薄紅の欠片降らす 桜の花 その掌に ヒラリヒラリと

あの日夢見た眩い景色に 見渡してもその姿だけは見えないまま

凍りついた傷痕 春に溶けていく 「サヨナラ」 もうここにはいられない

儚く散る花びらが舞い落ちて 涙が零れ落ちて
記憶でほほ笑む君が霞んで消えていく
まだ冷たく吹き抜ける春風に身体震わせながら
薄紅の欠片降らす 桜の花 その掌に ヒラリヒラリと

君の肩にヒラリヒラリと


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