踏み出した足の裏に突き刺さる
この痛みだけがオレを走らせる

荒野を焦がしたこの灼熱が
オレを生かす

カラ回る足つんのめって
鈍い呼吸で業を煮やす
吹き出す汗 震える手で拭いながら走っている

めまいの中 遥か遠く浮かび上がる

世のことわりはいびつなまま
掴んだ側から消えてゆく
確かなものなど何一つ
知りうる事など何一つ
欺かれて 引き裂かれて それでもまだ走っている


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