かごめ籠の中 やいのやいのに耳塞ぎ
かごめ籠を破った ずるりずるりと誰ぞ 宵宵
腐れ外道の跋扈 悪鬼 醜悪 魔を呼び
邪魅の奏に合掌 轟 騒騒 苛む

猩猩は冷笑い 揚揚と嘯く
白鷺は 波紋広げ 胡蝶を纏い揺れる

咲き誇れ か弱き者よ

闇を往く聲が羽ばたき舞い 彩を紡ぐ言の葉
月なき虚を天照らす 叫べ 嗄れ朽ちても 今は
穿つ果てを兆せ 叢雲へ

触れては消える泡の孤独な旅人
漂い浮かぶ雲は 還る空も無い儘
景色は揺蕩う 然れど心は寄る辺も無く
贖え己の運命に灯火点せ

百々目鬼は咎を誹り からからと蛇が笑う
白鷺は翼広げ桙啄い持ちて踊る

咲き誇れ 迷える者よ

問掛けた聲は宛なく消え 彩を失す言の葉
月影 見紛うとしても 刻め 散り果てども 今は
虚言裂き示せ 叢雲よ

かごめかごめ 夜明けの晩に
かごめやかごめ 下衆の世に堕ちて

闇を往く聲が羽ばたき舞い 彩を紡ぐ言の葉
月なき虚を天照らす 叫べ 嗄れ朽ちても 今は
穿つ果てを兆せ 叢雲へ

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