やがて月が満ちる 人の涙に戸惑うことなく
街は静寂模様 眠り忘れた 虚ろな表情

たおやかな瞬きで 蝶の様に舞い
凍てつく導火線に 火を灯して

いばらみち 螺旋描いて 繰り返す 哀しみの旅
私は孤独にまみれて 何処までも歩き続ける所存です

やがて星が消える 蒼褪めるような 夜明けが近づく
鳥の小さき声 風の間に間に 命を燃やす

泡沫(うたかた)の夢を見て 蜂の様に刺す
薄情な明日へと いざ誓わん

いばらみち 逃げることなく 遥かなる 遠き道のり
向かい風 泥にまみれて 指先で闇夜を探る所存です

未完成な情熱 この胸に宿す
閉ざされた壁に咲く 華のように

いばらみち 螺旋描いて 繰り返す 哀しみの旅
己という道しるべで 生涯を走り抜けてく所存です


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