四畳半の一室で 死のうとするその男
本で読んだ方法で 首を吊りますが

音を立てて縄が切れ 男は世に留まった
窓の外に光る星 なんだか綺麗で

「神様などいないはずさ」
男の目に一筋の涙
生きることに疲れたって
死ねなかった事に少し安心してる

今夜は全ての絶望を
ココロに突き刺し眠るだけ
今夜は全ての絶望に
ココロを浸して眠るだけ

堕ちていたいだけ

(補足)「それから 次の日 その男
駅前広場の宗教演説
聞き入った後にココロを奪われ
生きる望みを手に入れたとさ
瞳はそりゃまあ生き生きとして
怪しげな壺を売り歩くねさ
シアワセなんては人それぞれで
間違ってるとは思いませぬが」

(男演説)
「わたしは一度死にました
星の降るよな夜でした
気づいたわたしの目の前に
絶望とやらが溢れて消えた
次の日出会ったその声は
希望と言う名のソレでした
信じたものだけ救われる
世の中はそんな仕組みでアリマス」

朝のニュースを見ていた 男の目に飛び込んだ
某宗教団体の イカサマとペテン

「神様はね嘘つかない」
男はただ走り出していた
生きることの喜びとか
嘘だなんて信じられなくて走った
堕ちて痛いだけ

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