夕闇が街を赤く燃やして
僕の影がまた背伸びをはじめて
沈む太陽を空に縛り付けようと
無理矢理両手のばす
明日も明後日もずっと繰り返すよ
朝が来て、また夜になって
そうやって君の記憶が
僕の中で埃でみえなくなって
そんなふうに思い出が
消えてゆくのがいやだから
「今日」が終わらないように
もういっかい手をのばしてみた
ばいばい
未来の僕、現在の僕、思い出の君
「いつか合えたらいいな。」
なんて呟いたけど
きっと僕は星になる
そうさ僕が死んでも
なにひとつ変わらないから
泣いてくれる筈の
君がもういなくなったから
実際
瞳を閉じるのは簡単すぎたけど
「今日がおわりの日なのは少し淋しいかな。」
そう最後にぽつりと呟いたあと
僕は星になって
綺麗に燃える大好きな夜の街を見てる
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