クルマの後部座席に 小さな夏の忘れ物
窓から投げ捨てたけど この胸にこびりつく未練

不潔なホテルの部屋で あの夏 お前を抱いた
特別 蒸し暑い夜 心まで脱がせずにいた

青い海 白い波
このやるせない気持ち もうどうにもならない

「自分の話はやめて あたしの話を聞いて!」
そんなこと言っていたよな 今なら聞いてやれるのに

燃える海 荒れる海
きっと他の誰ひとり この胸に棲めない

クルマを買い替えたのさ 前より地味なクルマを
こういう引きの美学で 磨くのだ 男の質を
こういう引きの美学で 始めるさ 次の季節を


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