広大な空に漂うおぼろな月
地上の片隅あなたをそっと見上げてる

わたしはいつしかすすけて汚れていて
触れればあなたをすぐにも汚すでしょう

あなたにかざす手は嘘で固めてもきれいなままでいたいの
想えば想うほど感情があふれてあなたを潰さぬよう願う

慈しみかたを知らずに触れあうから
少なからずとも偽りの罪ともなう

あなたにかざす手は嘘で固めてもきれいなままでいたいの
本当のわたしなどあなたの前では消え去ろうとてもかまわぬ

瞬きさえ惜しむほどの色を重ねて景色の中へ

あなたにかざす手は嘘で固めてもきれいなままでいたいの
想えば想うほど感情があふれてあなたを潰さぬように
あなたにかざす手は嘘で固めてもきれいなままでいたくて
本当のわたしなどあなたの前では消え去ろうとてもかまわないの

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