ここ2日ばかりぼくは まるで眠れなくて
深夜になってやっと ベットにもぐり込んだ
ほどなく隣で女の濡れた声
昔の彼女のこと なんとなく思い出した

眠らなきゃと思うと 余計に目が冴えた
知らないうちにちょっとだけ ユメに落ちていた
窓の外では“みかん売り”の枯れた声
遠くにいる母親の 声色に少し似てた

ぼくが眠るのを 誰かが邪魔してるみたい
ねぇもしかすると大がかりな ワナかも知れないんだ
ぼくを寝かさずに おかしくさせる気らしい
考えすぎとは思うけど 最近様子が変なんだ

隣の暇な女の笑い声
あの日の情婦の目を なんとなく思い出した

こんな日に限って 君の電話が鳴るんだ
いつになくぼくに気がありそうな そうでもないような…
こんな日に限って 君の話ながいんだ
またぼくは今日もねむれないよ
誰かのたくらみ通りさ…


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