真夜中に私を連れ出して

部屋の隅っこでひとり
外の音ちょっとだけ苦しい
きっと誰かこの手を取って

映画の真似っこみたいに
「僕と一緒に来ないか?」なんて　その手で引っ張ってさぁ私を

そんな夢で好き勝手
浸ってるうちに私は泣いちゃって
振り絞っても声が出ない
グッとただ唇噛んだって
しゃがみ込んだって仕方がないさ
淀んだ空を仰いで飛び立とう

飽きそうな人生に理想を掲げ
手を触れてみよう
真っ当な人間ってなんだろうね?
意味がわからないや
午後12時を回った
冷え切った心も
泣き疲れた私の元へ

時が止まった気がした
やっとこの手を取ってくれた
このまま私を連れて行って

優雅に踊る、何処か切なく
甘美に香る、アイビーが何故か遠く

気がついたら手を引かれてて
思うがまま私を焚きつけて
一人きりの現実から
あっという間に私を抱いて
そっと私に口づけをして
もっと貴方のものにしてほしい

貴方は…希望をもってなんて言う気は毛頭ない
ただ少しだけ