晩秋の月明かりが照らす臨月過ぎの胎児は
美しいはずの世界の夢を見た
無重力の体温と薄暗い無機質の海で
汚れきった世界の夢をみた

無始無終を掲げてそびえ立つ断崖の老木
幾千目かの冬が過ぎ去るのを待つ
やがて朽ち果てる時が来ることさえわからないまま
永遠に続かない事が続くこと

朝霧の水滴飲み干せば 後悔と矛盾薄らぐかい
新月に照らされ光る 青い水の中

汚れた水泡のドレスと 七色のガラス玉纏って泳ぐ
私は無条理な海月
どこまで流れてゆくのか 馬鹿げた世界の
時間を海に溶かして

舞い踊れ 揺らめいて
落ちてゆく ココロも溶かせば消えてく

新しい世界を照らして ここから私を見つけて
砂時計が止まってしまう前に
どうして一人で泣いてるの
さぁ踊りましょう 夢から覚めて

壊れた水泡のドレスと 七色のガラス玉纏って踊る
私は無条理な海月
どこまで流れて行こうか 馬鹿げた世界の
時間を海に溶かして


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