私を穿つ叫び 痛む間も無い

切切切切

乞えども声はもう谺す孔の中

無惨に紅紅煌々と 飛沫 闇の雨

炎炎燃ゆる沸々と 枯れ色纏う 常しなえ 譫妄輪廻

走馬灯が廻るくるくると 狂狂と
剥がされて歪んで刻んで潰して 消え行く絶景の伱間から嬉々と逼り来るう

躊躇いに目隠し 二人羽織

契りを謳い没せば無彩色
刻まれた傷は心に深く
歪に蠢いては軋ませる
憐れ澱んだ指先

この手が穢れ薔薇薔薇となれど 地獄の業華で咲け

私を穿つ叫び 悼む間も無い

切切切切

いと口惜しいかな

無惨に禍々蒼蒼と 泣き止まぬ 闇の雨

炎炎燃ゆる愚唾愚唾と 枯れ色纏う 常しなえ 譫妄輪廻

走馬灯が廻るくるくると 狂狂と
剥がされて歪んで刻んで壊して 揺らめく絶景の狭間から嬉々と逼り来るう

契りを謳い出れど無彩色
刻まれた傷み忘れぬ様に
歪に蠢いては軋ませる
淡く濁った闇溜りへと

此の儘…彼方へ 永遠に凡て
微睡に浮遊する 揺ら揺ら…夢遊の様な入水
流した涙で溺れた生命に 脈を奏でるは「凛」

逸らせど…
黙せど…
塞げど…
蔓延る…

無惨に 明明白白と

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