証

このまま夜が　明けなきゃ良いのに　なんて
いつからだろう　そう思う様になって
消えかけている　街の灯りの中
水溜りに　影を落とす

アスファルトに残る　雨の匂い香る
僕の居場所は　此処じゃ無いんでしょ?
何処かに置いてきた　自分自身の鍵を
また　探している

零れる涙に　理由なんてない

戸惑いながら　振り返らないように
息を止めて　飛び込んだ空
都合の良い　エンドロールは　流れない
傷付いて　傷付け　その傷がまた誰か
正義を謳い　傷を付ける

流れる血は　モノクロ

僕が僕で　在ろうとする度に
僕が僕じゃ無くなっていく　気がして
どしゃ降りの雨が　僕を溶かしていくの
今日も空は　泣いてる

戸惑いながら　振り返らないように
息を止めて　飛び込んだ空
戻れないよ　戻れないよ　今更

雨が止んだら　さよなら　もう行かなくちゃ
息を止めて　目蓋を閉じて
明けない夜が　醒めないように　このまま
僕が僕のままで　居られなくなる前に
生きる意味を　見失う前に

流れる血は　モノクロ

僕には　何が出来るだろう

一人　歩き出す