あなただけは僕の側で笑ってほしい
一人ぽっち揺蕩うはぐれ曇のようで

名もない人形に名前と心を
透明な生涯に彩りと意味を
付属品の涙腺に一匙の水を
あなたがくれたんだ

深い深い夢に潜れば
二人だけの楽園を築けたのに
浅い眠り 夜明け前
寝惚け眼のままあなたを探している

あなただけは僕の側で笑って欲しい
逃げ出せず独りで夜を漂っていたのに

曖昧に鮮明に剥がれ落ちていくのは
純情も非純情も混じり合った嘘
凹凸も無いような平たい世界で
僕らは恋をした

あなただけにこの花束を
物理学上の法則も度外視して
姿形変わっても
来世もきっと側にいるよ

二人手のひらを合わせたり
不意にキスをしてみたり
なんでもない日常が愛しく思えた

まるで世界に二人だけみたいだねと笑う
あなたを夢の中で今も探してるよ
今でも愛しているよ


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