獄窓

桜舞う踊る揺れる舞散る
春が来て心キシンでます
あの時の事を今でも昨日のように覚えています

鏡越しに移った君を見つめる僕を
うつろな目 流し目で小さく頬笑む
その時のその君の 合図を僕は見逃した
皮肉にも硝子は砕け散る…

冷めた顔で眠る君
「ごめんね」君の頬に涙が…

獄窓から覗く桜の花びらが
君の笑顔と温もりを連れて
溢れる涙止まらない
どうか あの日に戻りたい

君の声が耳に入らなくて
後でその訳を知り 記憶が途絶える
何度も何度も呟いた【…】

君の心を読み返しては
罪の重さを知る…君の命消したのは僕

桜色に染まる夕暮れの日差しが…
ここで生きる事が僕への罰で
君への「声」は鳴り止まない
どうか届いて下さい…

君との年月が重く辛くのしかかる
それはずっと消えない ずっと苦しめ
今年も桜は散って逝く…