退屈な晩餐を二人は拒絶した。
最初は少し、遠くまで行くだけのハズだった。
無重力の身体が、ゆっくり弧を描いて
籠から解き放たれた、駒鳥に見えた。

晴れ間は、これ見よがしで好きになれなくて
黒く塗りつぶせる理屈を模索した


『ねぇ、呼吸が 言葉が
覚束なくなるのは何故?
酸素(空気)と言う葉を分けて頂戴?』


宵闇の空、手をのばし何を望もう?
止まった時計、死なない子犬、
思い通りのセカイ。

灰色の地に、パステルで何を描こう?
飛び発つ魚、泳ぎ出す鳥、
逆さまのワンダーランド。


キミとボクだけのセカイ。
ボクとキミだけのセカイ。

だから、―微笑ってよ。




『誰かの中で死に絶えるのも、
生き続けるのも難しいことね』
そう言ってまた少しだけ
顔を歪めて無理に笑う仕草が綺麗だった。

ねぇ、まだ痛むのかい?
傷跡を撫でる様な声で
吐惑う素振りは罪に映るよ。


星落ちる午後、フィルムに何を収めよう?
赤いロバに、青いヤギに、銀色のフクロウ
罪深き子ら、目を潰し耳を塞いだ。

言わない、
癒えない、
知らない、
いらない、
消したい、
消えない、  ―全部。


キミと
ボクだけの
セカイ。


摩擦する空、熱を帯びて
身を焦がすボク達。
溶け出した羽根、逆さまの視界、
飲み慣れた錠剤。


傷跡浸す涙が海に成る頃には
泣けもしないし、笑えもしない
大人に成るのは嫌なんだ


ボクとキミだけのセカイ。
キミとボクだけのセカイ。

だから、せめて傍で微笑ってよ。

行き交う生命、
飛び交う言葉、
―そして、死にたがるボク達。

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