沢山の人が産まれては死んだ
数多の光が瞬く間に。
酸素欠乏の僕らの頭上を
喪に服すベルベットの闇が覆う。

絶望を苗床に、涙で育った
悍ましき大樹に火を灯したら
遠くからも見えるだろう?

見上げたら尾を牽いて降り注ぐ星々
さざめく音、聞こえるかい?
本当はきっと愛してるけど、
「綺麗だね」の言葉で察して

ねぇ

名乗らぬ誰かが浅はかな見地で
物語さえも茶番へと変える。
その小さな背が小刻みに震えた
それでもまだ「疲れた」など口にしない

人知れず高尚な死を選んでも
その墓穴は暴かれ、墓標は踏みつけられるのだろう

いつもより強がって浮かせた踵
不意にバランスを失くす
ほどける様に倒れ込んだら
変わらぬ夜空に気付く。

悲しくなるくらいに僕らは否応無く
無条件に大人になったけど、
寵愛を受けずとも人は生きてゆける
僅かな星屑を糧にして。

葬送る季節。

冷えた耳に
心地よい微熱を宿した。

「毎日」が押し寄せて
卑屈になるには充分だと言わないで
慣れる事への抵抗を無くす
その愚かさに気付いて。

見上げたら尾を牽いて降り注ぐ星々
『宝石箱をぶち撒けて
知らないフリしてるのは誰?』

…気付かないままいさせて。

ねぇ

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