2012-05-20

【GRORY HILL】“グッドメロディー”という血が流れてる

 インディーズシーンでは確固たる地位を確立した4人組がついにメジャー進出! メロディックパンクを芯に持ち、ロックバンドとしてさらなる飛躍を遂げようとする思いを込めた「LOST」への思いを熱く語ってもらおう。

──今回のシングルはメジャーデビュー作ということで、いろいろな思いを込めて作品を作られたのではないですか?

TAKUYA そうですね。GLORY HILLの魅力のひとつはやっぱり“曲の良さ”だと自分は思ってるんで、それをメジャーデビューっていうタイミングだからこそ、より多くの人に聴いてもらいたいっていう思いも込めて今回は臨みましたね。サウンド面を含めていろいろな要素が自分たちの曲にはあると思うんですけど、音楽ってやっぱり最後に聴こえてくるのはメロディーなんで、GLORY HILLの魅力もそこにあるんじゃないかなっていうところで。

JUNYA アレンジとかいろんな要素はその“曲の良さ”を伝えるための手段っていうのを、今回も一番意識したというか。

KENSAKU っていうのと、今までは“メロディックパンク”っていう中で自分たちは活動してきましたけど、そういう音楽をあまり知らない人にも届くようにっていうのは意識したと思います。

KO-01 うん。自分たちが作った曲がいろんな人に伝わるのって、バンドマンとして一番幸せなことだと思うんで。

──“パンク”っていうイメージをGLORY HILLに持っている人もきっと多いと思いますけど、そういう“メロディー志向”みたいな感覚もみなさんの基本のひとつになっていると?

KENSAKU もともとそういうのは持っていた感じですよね。そもそも普通にJ-POPとかも聴いてましたから。そういったルーツもありながら、やっぱりメロディックパンクの影響が色濃く出ることは多かったんで、昔はそういうパンクな作品が多くなったんだと思うんです。

TAKUYA 小~中学生ぐらいの頃に聴いた音楽がルーツになってるからね。ZARD、WANDS、FIELD OF VIEW…当時からそういう日本の音楽が好きで、GLORY HILLを組んでからも、ふとそこに立ち返る瞬間も実はあったり(笑)。

KENSAKU その時代の音楽って、“グッドメロディー”ですよね。なんか惹き付けられる、“グッドメロディー”。そういう血がGLORY HILLのどっかで流れてると思うんですよ。

KO-01 そうだね。もちろんパンク、メロディックパンクは根本にありますけど、ウチのヴォーカルがたまに持ってくる曲は“何かこれ、90年代の香りするよね!?”みたいなのもあるし(笑)。

──そういうルーツがあるからか、「LOST」もまずメロディーがグッときますね。どんな過程を経て完成に到ったのですか?

TAKUYA 最初はもっとアップテンポだったんだよね。

JUNYA そう。それはAメロもBメロも、曲調もまったく別のものだったんですよ。もっと速くて、ハードで。

KO-01 それをみんなで聴いた時に、もうちょっとテンポを落としたら良いんじゃないか、もっと“ロック”なイメージでやったら良いんじゃないかって話になって。そしたら、速いテンポの時より歌がグッと前に出るというか、メロディーがすごく活きてきて。それに最高の歌詞を付けて、バックのサウンドは最高のグルーブを乗っけようっていう感じでね。

──スタイルは違いますけど、例えばFOO FIGHTERSみたいなバンドの曲を聴いた時みたいな感覚を個人的にはこの曲から感じたんですよね。ああいうパワフルで、かつ歌心のあるロックバンドの曲を聴いた時みたいな感覚を。

TAKUYA それ、最っ高の褒め言葉です!

KENSAKU 実際、参考にしてるところもありますし。FOO FIGHTERSでは彼は叩いてないですけど、デイヴ・グロールっぽいドラム叩きてぇなみたいな感じはちょっとあって(笑)。メロディーが綺麗で優しい分、ドラムも優しくいっちゃうとちょっと違う感じになっちゃうから、“おらぁーっ!”っていきたいみたいな(笑)。だから、こういう曲調でもドラムは思いっ切り叩いてますね。

JUNYA ポップさもありつつ、あくまでもロック。そういうイメージから、何度も作り直してこのかたちになったんです。

──カップリングの「アスタリスク」も「Lies and Truth」も同じくメロディアスな曲ですけど、確かに思いっ切りいってますよね(笑)。メロディアスな曲をただ優しいサウンドで包むだけっていうのは、GLORY HILLにとってはやっぱり何か違うなっていう?

KO-01 そうですね。今回は特に“ロック”にいきたいなっていうのがすごくあったし。そのためにもベースはドラムと一緒にボトムをしっかり作る。そのボトムがあって、上でギターが遊んでるっていうイメージなんですよ、俺の中では。で、それを全部ひっくるめたものをヴォーカルにドンとぶつけてエモーショナルな歌にする。そういう作業が今回は上手くできたかなって。

──今回は、歌詞にも何かテーマを持って臨んだのですか?

TAKUYA 「LOST」には、“夢”っていう大きなテーマがあるんですけど…。メジャーデビューっていうタイミングで、夢を掴み取ろうっていう状況で、今の自分たちが素直に感じたことがこういう言葉になったというか。自分たちは夢を掴むために上京してきて、その“夢のかけら”みたいなものが掴み切れない瞬間もたくさんあって。≪高く積まれてるゴミになった夢≫っていう歌詞は、まさにそういう状況を表現している情景だと思うんですけど。

──≪昨日失くした僕のあの夢もそこにあるのかな≫っていう表現とかも、まさにみなさんのリアルな思いなんですね。

TAKUYA そうですね。僕は、リスナーと自分に向けて歌詞を書いている感覚があって。だから、この歌詞の“負けないように”はリスナーへの思いでもあるし、もう半分は自分への思いでもあるし。今まで聴いてきた音楽に僕はそうやって励まされてきたんで、今度はリスナーが自分たちの曲を聴いてポジティブな気持ちになってほしいっていうのはすごくありますね。ネガティブな気持ちがポジティブになっていくとか、心が救われるとか、GLORY HILLの曲を聴いてそういうふうになってくれたら一番嬉しいです。

取材:道明利友

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