2017-10-23

d-girlsが、TSUTAYA O-EASTを舞台に4周年単独公演を実施

今年4月にTSUTAYA O-EASTで行った、動員1000人を目標とした単独公演は、残念ながら成功には至らず。その悔しさからd-girlsは、10月16日(月)にTSUTAYA O-EASTを舞台に行う結成4周年を記念したワンマンライブを、4月のリベンジ公演に設定。タイトルを「d-girls 4周年記念単独公演~1000人チャレンジリベンジ公演~」と掲げ、彼女たちは、6月から台湾を含む全国ツアーや数多くのイベントライブに出演し続けてきた。
オーペニングアクトにDooDooDooMiuMiuMiuを、ゲストにXceon/Srtarving Trancer(feat.竹原舞美&福山沙織)/FRESH ABGELSを迎え行われたこの日の公演、先に結果を示すなら、残念ながら今回もソールドアウトには至らなかった。でもd-girlsは最後に大きな発表もしてくれた。それは、後でお伝えしよう。

オープニングアクトをエレクトロユニットのDooDooDooMiuMiuMiuが担当。場内に熱を加えたうえで、d-girlsのライブは幕を開けた。

 d-girlsのステージは、彼女たちが大きな魅力に掲げているビジュアルポイを駆使したパフォーマンスからスタート。杉本よしみの歌う『stay』に合わせ、瀬戸千花/斉東由奈/百瀬めい/こだま霞の4人が、ビジュアルポイを駆使し様々な光の紋様を描き出してゆく。それ以上に、d-girlsを支持するファンたちの絶叫が凄まじかった。d-girlsを心底応援してゆくファンたちの気持ちを一つにした熱気が、場内を熱く震撼させてゆく。ビジュアルポイを駆使したステージングを通して描いた華やかなライトパフォーマンスからずっと目が離せない。アイドル界でいち早くビジュアルポイを取り入れたのがd-girls。その元祖たる姿を、彼女たちは様々な光の紋様を描きながら観客たちへしっかりと知らしめてくれた。
歌のバトンを受け取ったのが、斉東由奈。彼女は哀愁トランスナンバー『NEGAI』を、恋する切ない想いを必死に届けるように歌唱。気持ちに刹那を抱きながらも、この舞台に立って歌うことへ喜びを覚えていたのか、何時しか笑顔を浮かべ歌っていた姿も心を隠せない斉東由奈らしさ。むしろ、素直に自分を開放してゆくことが今のd-girlsの魅力。5人とも、TSUTAYA O-EASTという舞台の上で大きく翼を羽ばたかせることへ喜びを覚えれば、その想いをめいっぱいステージングにぶつけていた。
力強く伸びやかな瀬戸千花の歌声が場内へ響きだした。パワフルに弾け飛ぶ四つ打ちのビートを全身で受け止め、瀬戸千花は高揚した想いを『光』へ詰め込み、声の手を空へ伸ばすように歌ってゆく。二番からは歌のバトンを杉本よしみにタッチ。d-girlsを支える2人の歌姫のリレーションのなんて力強かったことが。楽曲も力強ければ、それ以上に魂の籠もった歌声を2人はぶつけていた。大勢のファンたちがその想いへ絶叫と熱い手拍子を返したくなるのも納得だ。
続く『stream』でも、杉本よしみと瀬戸千花が歌をリレーション。次第に躍動してゆく楽曲とシンクロするように、2人は感情を熱く震わせ熱唱。腰にズンズンと響くビートの上で華麗に舞い踊るメンバーたち。次第に大きく景観を描いてゆく曲の上で、彼女たちは刹那に沸き上がる想いを、揺れる感情のまま歌声を通し解き放っていった。
楽曲は雄大な景観を描き出した。駆けだしたプログレッシブでエクストリームな演奏の上で、杉本よしみが想いの語り部となり、デジタルな音の海の中へ墜ちるように『noemi』を歌唱。躍動する楽曲とは裏腹に、哀愁を抱いた杉本よしみの歌声が胸をキュッと締めつけていた。その歌声とステージングに、熱狂していたファンたちも釘付け常態。魅せながらも心に感動を覚えるステージングに、d-girlsの新たな魅力を発見した気分。

舞台へ姿を現したのがXceon/Srtarving Trancer。ここでd-girlsとXceon/Srtarving Trancerによるコラボステージを実施。瀬戸千花をリードに披露したのが、Xceon/Srtarving Trancerのナンバー『幾星霜の物語』。哀愁と美しさを重ね合わせたピアノの音色からの幕開け。その優しい音色の上で哀切な歌声を響かせた瀬戸千花。次第に躍動してゆく楽曲、その躍動に合わせ瀬戸千花の歌声にも凛々しさが加わってゆく。哀愁浪漫な楽曲の上で、華麗に舞い踊る4人。物語が進むごとに熱の籠もる歌声と演奏。刹那を背負いながら躍動してゆく楽曲の中、まるでミュージカルのように5人は幾星霜の物語を歌い繋いでいった。なんてドラマチックな楽曲だ。雄大さと刹那を抱いたこの歌物語は、d-girlsにとっても新しい持ち味になりそうだ。

ゲストで舞台を彩ったXceon/Srtarving Trancerと2人の歌姫(竹原舞美&福山沙織)、FRESH ABGELSのステージを挟み、d-girlsのライブは後半戦へ。

新しい衣装を身にまとったd-girlsのライブの後半戦は、ふたたびビジュアルポイを駆使したステージングからスタート。瀬戸千花をシンガーに始まった壮麗なトランスナンバー『bright』に描き出された光の芸術。美しさと可憐さを抱きながら突き進む楽曲へ、ビジュアルポイが華やかな光の絵を次々と描いてゆく。楽曲とビジュアルポイをミックスしたステージングは短い舞台劇のよう。楽曲が持つ高揚感と相まり、鮮やかな光の作り出すマジックに視線は釘付けになりながらも、沸き上がる興奮を抑えきれず、大勢の人たちが雄叫びを上げていた。
続く『まりも』では、瀬戸千花が妖艶さも醸しながら歌唱。激しく鼓動を打ち鳴らす四つ打ちのビートの上で、5人は凛々しいステージングを披露。可愛さを滲ませながらも、キリリとした歌声やパフォーマンスを魅せてゆく姿にd-girlsのアーティスト然とした姿も実感。
d-girlsのライブで熱狂を描き続けてきたハッピートランスナンバー『again』では、百瀬めいが歌を担当。胸をキュンと疼かせる可愛らしい歌声を魅力に、彼女はカラフルに華やかに弾ける楽曲の上で踊るように歌声を解き放っていた。何より、『again』に合わせフロアー中から飛び交う絶叫と、全力ではしゃぐファンたちの興奮ぶりが凄まじい。互いに「楽しい」をぶつけあうこの光景こそ、d-girlsのライブの醍醐味だ。
マイクのバトンを受け取ったのが、斉東由奈。彼女は天真爛漫な歌声を『See you again』に乗せ、笑顔と一緒に会場へ振りまいてゆく。感情をガンガンに上げるアッパーでカラフルな楽曲の上で、斉東由奈の歌声が華やかに歌声を花咲かせてゆく。飛び交った「d」「girls」の掛け合い。楽しさというエナジーが注がれるほど5人の笑顔も、会場中の人たちの掲げた両手も大きく花開いていた。
熱狂のビートは止まらない。胸をドキドキ鳴らす『brave heart』の登場だ。杉本よしみと瀬戸千花が歌を交わしながら、攻めるように躍動する楽曲へポジティブな色を塗り重ねてゆく。彼女たちと一緒に叫ばずにいれない。「君と繋いだ手は」「もう離れない」。d-girlsの歌が、もっともっとぶっ飛ぼうと誘いをかけてきた。今はハッピーでトロピカルな楽曲に身を預け、華やかな歌の中一緒に笑顔で戯れたい。
身体の奥底から沸き上がる衝動と高揚。激しく躍動する四つ打ちのビートの上で、光を抱いた歌声のもと杉本よしみと瀬戸千花が『moment』を熱唱。場内に飛び交う熱いコール。彼女たちの歌とパフォーマンスが、熱狂という幸せの中へ観客たちをグイグイ引き込んでゆく。可愛く、華やかに歌い踊る5人の天使たちへ導かれるまま、昂った感情を熱した叫びに乗せ解き放ちたい。熱を上げてゆくビートは、まさにフロアーにいるファンたちの熱した鼓動そのもの。これだけ気持ちを昂らせたのも、すべて5人の魅力のせい?!
「僕らの未来はHAPPY HAPPY PARADICE」。最後は、瀬戸千花をシンガーにハッピーでパーティなエレクトロナンバー『Happy Go Go』を通し、メンバーもファンたちも舞台やフロアーをめいっぱい使い大はしゃぎ。叫ばずにいれない、くるくる身体をまわしながら、メンバーと一緒に歌い踊りながらHAPPYを分かち合いたい。幸せの笑顔が満開なパーティ空間こそがd-girlsのライブ。「僕らの未来は」「HAPPY HAPPY」の掛け合いのように、この熱狂に包まれていると、彼女たちと一緒に歩む未来に幸せが待っている。そんな気持ちにさせてくれるからこそ、d-girlsのライブにまた足を運びたくなる。

アンコールは、杉本よしみを歌い手に『dreamer』からスタート。「悲しみつらさ何もかも全部夢が埋めてくれるから」。常にd-girlsの歩む道を支えてきた気持ちを、希望あふれた歌声を通し、杉本よしみが『dreamer』に乗せ届けてくれた。メンバーも観客たちも大きく手を振りながら、これからも一緒に夢を描き続けてゆく決意を、熱した声にぶつけていた。この『dreamer』を支えにd-girlsは明日へ進み続ければ、d-girlsを応援する仲間たちも、この歌を、共に夢をつかむ絆として胸に抱き続けている。その想いの絆がまた明日へ繋がっていくことを願いながら、誰もが笑顔で彼女たちへ熱いエールと拍手を贈り続けていた。

 d-girlsは、次の挑戦として来年春に赤坂BLITZでの単独公演へ挑戦することを発表した。TSUTAYA O-EASTよりも会場の規模は大きくなる。人はその挑戦を無謀と言うかも知れない。でも、挑まないことには未来は開けない。そのためにもd-girlsは、11月より台湾公演も含む全国ツアーをスタートさせる。その積み重ねがどんな風に花開くのか…それとも、またも蕾のまま終わってしまうのか…。その意気込みを少しでも開花させてくれることを、今は祈ろうか。

PHOTO:大西基
TEXT:長澤智典

d-girls Web
http://d-girls.info/
d-girls twitter
https://twitter.com/d_girls_FD
杉本よしみ twitter
https://twitter.com/yoshimi_1106
瀬戸千花 twitter
https://twitter.com/seto_chika
斉東由奈 twitter
https://twitter.com/saito_yuna
百瀬めい twitter
https://twitter.com/_momose33
こだま霞 twitter
https://twitter.com/kdm_kasumi

-セットリスト-
『stay』
『NEGA』
『光』
『stream』
『noem』
『幾星霜の物語』d-girls & Xcenon/Starving Trancer
『bright』
『まりも』
『again』
『See you again』
『brave heart』"
『moment』
『Happy Go Go』
『dreamer』

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