2009-11-20
阿部真央、“私、音楽を続けたいんだな”って思った
2009年1月にアルバム『ふりぃ』で鮮烈にメジャーデビューを果たし、シーンを席巻をした阿部真央の待望の2ndアルバム『ポっぷ』。“苦しんだ”と語るデビューイヤーの反動とも言える、リアルな彼女を感じることができる作品に仕上がっている。
──2009年はいきなりアルバムでデビューして、いろいろ注目されましたが、どんな1年でしたか?
全部が初めてのことだったんで、それで苦しんだり、葛藤したり…結果、前向きになれたから良かったんですけど、“苦しんだな”という印象がとても強い1年でした。
──でも、そうやって苦しみ抜いたからこそ、今回のアルバムが生まれたという感じですね。
そうですね。私が全てに責任を全部とれるアルバムを作りたかったんです。だから、とことんいろんなところに関わるようにして…それこそ“この曲のアレンジはこういうもの”や“パッケージの写真はこれで、シールの色はこれ”って。デビュー前半年からデビューしてから半年の、その1年間で学んだことが全部自分の表現力につながっていると信じて、歌入れをしたし、音を録ったんで、私が作りたいイメージに近いアルバムになったと思いますね。
──それだけの責任を負ったものを作りたかったと?
『ふりぃ』というアルバムでデビューした時、リード曲の『ふりぃ』は私の中で特殊な曲だったから、それを“これが阿部真央の全てですよ”って出すことにためらいを感じていたんです。あと、何も経験がない上でのメジャーデビューアルバムのレコーディングだったんで、どこか自分の意見を隠してしまっていたというか…“歌っているのは私なのに受け身でいる”っていう後ろめたさがあったから、そこを今回のアルバムでは払拭したかったんです。“今の私ができる限りの好きなことをやった”というふうにバーンと出したかった。
──シーンに対しても、“阿部真央”という名前が独り歩きしていたのでは?
それは否めないですよね。そういう感があったし、私自身が“阿部真央”を作り上げていたっていうのもあったんですよ。“阿部真央はロックガールで、こういうことは言わない。『ふりぃ』でデビューしたんだから、『ふりぃ』みたいなアッパーな曲がもっと欲しい”って。そういうことを考えていたら、どんどん落ち込んでしまって、曲が書けなくなって…。だから、ずっと“違うんだ!”っていう葛藤を感じながらやってたんですけど、ライヴとかでポロっともらした本音とか、ブログに書いた本音にファンの人がすごく反応してくれたんです。そんなファンの人の声に耳を傾けてみると、“阿部真央が今考えていること、本当にしたいこと、そういうものを僕らは知りたいんです”って言ってくれていて。だから、自分が作っていた阿部真央像を壊して、“私が本当にしたいのはこれだ!”というものを制作にしても、パフォーマンスにしても出して、自分の意見や考えを露出する場では“私はこうです!”って嘘を付かずにやっていこうと思ったんです。
──本当の自分を出すことは怖くなかったですか?
本当の自分を出さなかったのは、いろんなことを言われるのがすごく怖かったからだし、発言した内容が本音であればあるほど、それを批判されたら傷付きますよ。でも、出さずにはいられなかった。本当の自分を出さないとしんどいんですよ。やっぱり、笑いたい時は笑いたいし。デビューの時ってさんざんいろいろなことを言われたし…未だに言われているけど、もうそういうのに慣れたっていうか。ファンの人を信じてファンの人のために素直でいようと思うようになったので、そういう意味でふっ切れていろいろ言えるように。
──だから、今作はリアリティーがあるんでしょうね。自分をリアルに表現しているというか。
そうですね。自分を表現したほうがファンの人は楽しんでくれていると感じた時に、“だったら、表現しない手はない”って思ったんですよ。それが相乗効果になって、私も自分の内面を磨こうと思ったし、内面に自信が持てたんですね。“私は唄でしか見てもらえないんです”っていうような…今も少しそういう気持ちはありますけど、そればかりだったデビュー時に比べると、歌っている阿部真央とこうやってお話している阿部真央がリンクして、ひとつになってきたというか。もっと言うと、“ひとつにする”ことを自分で許せた。
──そんな意識の中で、今作はどんなものにしたいと思っていました?
とにかく『ふりぃ』を超えるっていうこと。あとは全体像っていうよりも、1曲1曲ですね。それぞれの曲の世界観を大事にするとか、ヘッドフォンで再生した時に大きく聴こえる音にするとか。1曲1曲に集中して、その曲のモードでレコーディングをしたんで…それこそ“この曲の世界観を出すために、こういう音を出せる人とやりたいです”ってディレクターにお願いして作ったから、想像以上のものが出来上がりましたね。作りたかったのは『ふりぃ』を超えるアルバムだったんですけど、出来上がったものは『ふりぃ』がどうのって比べる域を超えたアルバムでした。“阿部真央が作りました! お勧めです!”と自信を持って言えるし、『ふりぃ』と併せて2枚で“阿部真央です”って言える名刺代わりのものができたという感じです。個人的には、今回でできなかったことや“もっとこうしたかった”ってことが時間が経てば経つほど出てきてるので、“次はどうしようかな?”って自然に考えられているんですよ。それだけ前が見えている。この後に続くアルバムが自分の中で見えるアルバムになったんで、“私、音楽を続けたいんだな”って思いましたね。良かったなって(笑)
──そんな本作を引っ提げ、初の全国ツアーも控えてますが。
不安です(笑)。声も不安だし、体調も不安だし。でも、この全国ツアーは頑張りたいと思ってるんですよ。本当に大事なツアーだと思うから、各地で120パーセント以上のパフォーマンスをしたい。連日のところもあるし、確実に声も枯れるだろうし、体調も崩しかねない。120パーセント以上のパフォーマンスをすることのリスクを考えると怖いんですけど、それに対して自分がどんな努力をするか…あんまり時間はないんですけど、これからいろいろ考えて、準備を万全にして臨みたいですね。もちろん、成功する気はしてるんですよ。そう思ってないと成功しないんで(笑)
取材:石田博嗣
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DIR EN GREY / 『「楓」~if trans…~』
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「惨劇の夜」のオリジナル版はそもそもCDシングルやアルバム未収録で、ベスト盤にも収録されておらず、映像作品『「楓」~if trans...~』にのみ収録されているためサブスク配信はありません。代わりに歌詞が変更された「霧と繭」は、ミニアルバムMISSAに収録されているためサブスクなのでも聞くことが出来ます。
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Mrs. GREEN APPLE / 『青と夏』
Доброго времени суток, коллеги!
Сегодня хочу затронуть тему, которая долго меня увлекает — что посмотреть в Китае.
Эта держава с многовековой историей и культурой открывает массу потрясающих
мест, которые стоит изучить. Поделюсь своими наблюдениями и эмоциями,
которые, надеюсь, будут полезны и интересны.
Если говорить о must-see, то трудно обойти вниманием Великую китайскую стену — воплощение силы и стойкости, восхищающий своими масштабами и потрясающими
пейзажами. Кроме того, нельзя
не отметить Запретный город в Пекине —
истинный архитектурный шедевр, где каждый элемент наполнен древней историей.
Эти [b]достопримечательности[/b] олицетворяют дух нации
и наполняют невероятной энергией
путешественника.
В заключение хочу отметить, что Китай — это страна, где любой обнаружит что-то
особенное: от бурлящих мегаполисов до
мирных старинных деревень.
А как вы считаете? Какие места в
Китае создали на вас самое сильное воздействие?
Будет интересно услышать ваше мнение
и рассказы!
их Хорватии в Словакию
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