2022-12-31
MUCC、リキッドライヴレポ 新世界シリーズ完結。
12月22日(木)、23日(金)の2間、MUCCが恵比寿LIQUIDROOMで<MUCC TOUR 2022「新世界」~Beginning of the 25th Anniversary~「新世界 別巻」発売記念公演「新世界 完結編」>を行なった。
彼らが6月9日に発表した16枚目のフル・アルバム『新世界』と、そのアウトテイク曲を中心に構成された12月21日発売の新作『新世界 別巻』という、2作に渡った“新世界”シリーズを完結させるライヴだ。
その初日となった22日(木)の模様をレポート。
ライヴ・ホール入口の“新世界入口”というゲートをくぐると、会場内では「皆様の心が、猛スピードで、急旋回、急上昇、急降下するアトラクションです」と様々な言語によるアナウンスも響いていた。
4~8月に掛けて行なわれたアルバム『新世界』のツアーを体感したオーディエンスも多いはずだが、今回は完結編。
さらに奥まで踏み込むであろうMUCCの“新世界”を味わうべく、期待と緊張感が会場に充満していた。
18時32分、呪術的な響きを持ったインスト「新世界」が鳴り出すと、赤い照明がステージに灯り、妖しくも神秘的なムードに包まれていく。
凝ったレーザー照明で彩られたステージは、ライヴハウスというよりもホールステージを思わせる立体感と奥行きを感じさせる。
そのステージに呪術を操る主ともいうべきMUCCが静かに登場。最後に現れた逹瑯(Vo)は大きな拍手を浴びながら、しかし、表情からは集中力の凄さも伝わってくる。「新世界 完結編」にすでに入り込んでいる様相だ。
インスト「新世界」のムードをさらに膨れ上がらせるようにミヤ(G)がフレーズを弾き始めると、そこにYUKKE(B)とサポート・メンバーのアレン(Dr)や吉田トオル(Key)が音を重ね、ライヴは「星に願いを」で始まった。
直後、曲は激しく転調し、フロアの光景をヘッドバンギングと突き上がるコブシへと変えていく。
この「星に願いを」は幻惑させるようなメロディとヘヴィネス・サウンドが交互に展開する曲であり、オーディエンスを呪縛するようにMUCCの新世界へと引きずり込んでいく。
続く「懺把乱」では、キメに合わせてメンバーがジャンプをすれば、オーディエンスも同じタイミングでジャンプ。
曲とひとつになったハンドクラップも。エネルギーをダイレクトにお互いに感じ取れることのできるライヴハウスだけに、熱量の上がり方がハンパではない。アナウンスどおりの猛スピードの急上昇だ。
だが、ここからは急旋回も急降下も、そしてアナウンスにはなかった新たな扉も待ち受けていた。
ライヴで初披露となる『新世界 別巻』の「猿轡」は、「猿ども、イケんのか!」と逹瑯のドスの効いた煽りで突入。
YUKKEの弾くアップライト・ベースのアタッキーなフレーズが刺激的に飛び交い、ミヤは殺戮的なリフで攻撃しまくる。
グロウルからファルセットまで幅広い唱法で迫るのは逹瑯だ。それを浴びていると、猿轡どころか、MUCCの快楽でなぶりものにされていく感覚。
そこからの「I wanna kiss」では、倒錯した歌詞に愛撫されながら精神まで犯されていく感じも。
『新世界』の「パーフェクトサークル」に入ると、レーザー照明のサークルがサイケデリックな色合いでステージに現われ、ドラッギーな世界に連れだしてくれる。
「自然体で最後まで思いっきりライヴを、ここにいる誰よりも楽しんで帰ろうと思っているんで。
オマエらに追い越されないようにいくんでヨロシク」 ━━逹瑯
そう言うが、こっちは全く自然体ではいられない。長いツアーを重ねて『新世界』の各曲をすっかり染み込ませただけに、音源の形を超えたところにそれぞれの曲を引っ張り上げていく。
それは一人ひとりの心も精神も身体も奪い、それぞれを狂わせ、そして心地よく酔わせていった。
さらに『新世界 別巻』からの「別世界」ではなんの紹介もなく現われたsakuraがコンガ奏者としてMUCCに加わり、60年代のサイケデリックロック・テイストも感じさせる音の波や渦を作り出す。
ミヤのギター・ソロも、ジミ・ヘンドリックスを連想させる歪み方でフリーキーに決め、かなりヤバい効能のライヴ・ナンバーに変貌。
ロック好きにはヨダレもののブツである。
こうして会場にいる一人ひとりをMUCCの“新世界”にとことんまで没頭させていったが、13曲目「R&R darling」から急旋回。
逹瑯が「いこうか!」と歌い出すと、MUCCのメンバーと笑顔でコール&レスポンスするようにライヴを楽しむオーディエンス。
曲の後半ではCalmeraのメンバーを中心とした6人編成のホーン・チームも加わり、曲もバンド・サウンドもさらにハッピーな雰囲気に。
そのまま続く「HOTEL LeMMON TREE」では、オーディエンスがスウィングするリズムのハンドクラップで自然に加わり、ゴージャスなビッグバンド・サウンドも生まれた。
そしてライヴは急上昇へとモードを切り替える。メタル・スクリームを轟かせ、メタルの様式美も兼ね備えたアレンジが冴える「Paralysis」を皮切りに、「零」を叩きつけた。
スモークも吹き上がるステージでミヤが弾くのは、X SUGINAMIでもおなじみのHIDEをリスペクトするギター。
YUKKEと背中合わせになって、HIDEとPATAのハモり場面を想起させるステージ・パフォームを決めるのもニクい。
もちろんフロアはヘドバンの嵐だ。続く「SLAVE」では音源よりも突き抜け方が増し、MUCCとオーディエンスの一体感を強くさせていくばかり。
そんなライヴを締めくくるように披露されたのは『新世界』からの2曲。世界中に様々なことが起こり、今もなお混乱した世界を描いた「いきとし」では、バックドロップに赤い雨が降るレーザー照明や戦車や戦闘機、たたずむ少女の姿が。
悲しみと苦悩を感情的に歌に込めて歌う逹瑯の姿と、その思いに、心は震えっぱなしになるオーディエンス。
また歌の最後には“いつか世界中に明かりが灯りますように…”と願う逹瑯。
そして共に願うように掲げられたオーディエンスの手がフロアを彩る中、広がっていったのは「WORLD」だった。
コーラスを歌うように腕は左右に揺れ、言葉のひとつずつを噛み締めながら演奏するミヤやYUKKE。
力強い優しさで歌い上げていく逹瑯。歌い続けなければいけない2曲であり、いい意味で封印できる時が来ることを望みたい2曲かもしれない。
そしてアンコール。「久しぶりにやる『新世界』の曲、おっかなくね? ヒリヒリ感がたまらん」とステージに再登場して本音をもらす逹瑯。
YUKKEも「おっかねえけど、めっちゃ、おもしろいよな。だべ?」と思わず茨城弁。ゲストのsakuraやCalmeraも交えて、普段着なトークも繰り広げ、すっかりリラックスしたMUCC。
ゲスト全参加で「XYZ.」を芳醇なメロディやフレーズ満載のアレンジで聴かせていった。
「25年やってきて、いろんな出会いといろんな別れがあったんだけど、こうやってずっと続いていくステージでいろんな人と関われるのは幸せだなと思います。ステージの上だけじゃないからね。
アンタらも関わっちまったからな。1回、関わるとね、MUCCはうざいんだ(笑)。これからもよろしくお願いします」━━逹瑯
改めての挨拶から、底抜けに明るい曲と紹介しながら突入したのは爆裂激速ナンバー「爆弾」。
さらに、やるつもりもないと言っていた『是空』からの「蘭鋳」が、ミヤの暴走によって特別にぶっぱなされた。
もちろん興奮ばかりが渦巻くフロア。そんな気持ちを鎮め、新しい世界へと足を向けさせる「終の行方」が、ライヴのラストに響いていった。
「新世界 完結編」と謳いながら、『新世界』と『新世界 別巻』をまとめて再現という範疇に留まらず、各曲の表情も表現も膨れ上がらせたライヴ。
そして余韻をいつまでも残す曲もあれば、新たな世界まで見せてくれた曲もある。これで本当に完結させないでほしい。
“新世界入口”ゲートをくぐったんだから、出口は見つからなくていい。そう思わせるステージだった。
PHOTO:冨田 味我
TEXT:長谷川幸信
『MUCC TOUR 2022 「新世界」〜Beginning of the 25th Anniversary〜「新世界 別巻」発売記念公演「新世界 完結編」』
2022年12月22日(木) LIQUIDROOM
SETLIST
1.星に願いを
2.懺把乱
3.空-ku-
4.猿轡
5.I wanna kiss
6.パーフェクトサークル
7.GONER
8.NEED
9.HACK
10.未来
11.別世界
12.COLOR
13.R&R darling
14.HOTEL LeMMON TREE
15.Paralysis
16.零
17.SLAVE
18.いきとし
19.WORLD
En1.XYZ.
En2.爆弾
En3.蘭鋳
En4.終の行方
<MUCC INFORMATION>
≪RELEASE≫
■NEW MINI ALBUM「新世界 別巻」発売中
<収録曲>
01.空 -ku- (Mixed by Miya)
02.猿轡
03.I wanna kiss
04.別世界
05. HOTEL LeMMON TREE
06.SLAVE
07.終の行方
08.猿轡(Original Karaoke)
09.I wanna kiss(Original Karaoke)
10.別世界(Original Karaoke)
11. HOTEL LeMMON TREE(Original Karaoke)
12.SLAVE(Original Karaoke)
13.終の行方(Original Karaoke)
【特別書籍特装盤】 MSHN-169/170 13,000円(税込)※受付終了
【初回限定盤】 MSHN-171/172 3,960円(税込)
【通常盤】 MSHN-173 2,530円(税込)
<特別書籍特装盤、初回限定盤、共通収録>
Documentary of 『MUCC TOUR 2022「新世界」〜Beginning of the 25th Anniversary〜』
新世界ツアーの密着映像にメンバーインタビューを交えたドキュメント映像
『新世界 別巻』Trailer映像
『空 -ku- (Mixed by Miya)』MUSIC VIDEO
■映像作品「新世界映像全集 高画質盤」(Blu-ray)
2022年2月22日(水)発売
<収録曲>
01.星に願いを
02.GONER
03.R&R darling
04.COLOR
05. Paralysis
06.零
07.WORLD
08.空-ku-(Mixed by Miya)
【価格】3,960円(税込)
≪KT Zepp Yokohama 配信情報≫
■『MUCC 25th Anniversary TOUR 「Timeless」〜是空・朽木の灯〜』 KT Zepp Yokohama公演独占生中継
【ニコニコ生放送配信チケット販売中】 アーカイヴ視聴期間:12月31日(土)21:00まで
【チケット料金】 4,500円(税込)
https://live.nicovideo.jp/watch/lv339393673
≪2023 LIVE SCHEDULE≫
■MUCC 25thAnniversary Special Liveムック試験導入公演その5.暴れて、感じて、声出しOK。『咆哮』
2023年2月6日(月) CLUB CITTA’
2023年2月14日(火) GORILLA HALL OSAKA
【チケット SOLD OUT!! 】
■『MUCC 25th Anniversary TOUR 「Timeless」〜鵬翼・極彩〜』
2023年3月4日(土)札幌PENNY LANE 24
2023年3月5日(日)札幌PENNY LANE 24
2023年3月8日(水)広島 CLUB QUATTRO
2023年3月11日(土)福岡BEAT STATION
2023年3月12日(日)福岡BEAT STATION
2023年3月18日(土)長野 CLUB JUNK BOX
2023年3月19日(日)新潟LOTS
2023年3月25日(土)仙台 GIGS
2023年3月26日(日)盛岡CLUB CHANGE WAVE
2023年4月1日(土)名古屋DIAMOND HALL
2023年4月2日(日)名古屋DIAMOND HALL
2023年4月8日(土)大阪城音楽堂
2023年4月15日(土)水戸ライトハウス
2023年4月16日(日)水戸ライトハウス
2023年5月6日(土)日比谷野外大音楽堂
【チケット料金】 前売7,800円 (税込) ※入場時ドリンク代別途必要(5/6日比谷野音以外)
※4/8大阪城音楽堂公演のみ 芝生エリア席 15,600円(税込)販売有り ※一般発売のみ
※大人2名+子供2名まで入場可能 ※お子様は3才以上~12才まで (3才未満入場不可) ※お子様の身分証確認有り(保険証・生徒手帳等)
【朱ゥノ吐+SWAMP会員先行】
※イープラス抽選受付 ※1人2枚まで ※同行者登録有り ※電子チケットのみ(チケプラ)
受付期間:2023年1月1日(日)12:00~1月9日(月・祝)21:00
【MUCC 朱ゥノ吐+会員先行・虚無僧DU MODE会員先行】
※イープラス抽選受付 ※1人2枚まで ※同行者登録有り ※電子チケットのみ(チケプラ)
受付期間:2023年1月15日(日)12:00~1月21日(土)21:00
【一般発売日】 2023年2月12日(日)
■『MUCC 25th Anniversary TOUR 「Timeless」〜志恩・球体〜』
2023年6月9日(金)LINE CUBE SHIBUYA
2023年6月24日(土)三郷市文化会館
2023年6月30日(金)メルパルクホール大阪
2023年7月21日(金)高崎芸術劇場スタジオシアター
2023年7月26日(水)Zepp Shinjuku
2023年8月1日(火)浅草花劇場
2023年8月2日(水)浅草花劇場
2023年8月21日(月)水戸市民会館
■『MUCC 25th Anniversary TOUR 「Timeless」〜カルマ・シャングリラ〜』
2023年10月1日(日)仙台 GIGS
2023年10月4日(水)渋谷 CLUB QUATTRO
2023年10月7日(土)松山W studio RED
2023年10月9日(月・祝)広島 CLUB QUATTRO
2023年10月14日(土)長野 CLUB JUNK BOX
2023年10月15日(日)金沢EIGHT HALL
2023年10月21日(土)札幌PENNY LANE 24
2023年10月22日(日)札幌PENNY LANE 24
2023年10月24日(火)青森Quarter
2023年10月28日(土)福岡BEAT STATION
2023年10月29日(日)福岡BEAT STATION
2023年11月4日(土)名古屋ボトムライン
2023年11月5日(日)名古屋ボトムライン
2023年11月11日(土)なんばHatch
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Neverland / 『HumaNOISE』
歌詞合ってる?
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
ジャケットイラストのギャグが最高です
咲人さんのイラストに影響されて女性の友達とクリスマスに
シードルを飲もうと考えました 断わられました
咲人さんの絵は手つかずの新雪のよう 語学の勉強も真面目
です
咲人さんの絵はとても良いのでこれからも描き続けてくださ
い 独創的かつ笑えるイラストです 好きです
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね
DIR EN GREY / 『「楓」~if trans…~』
気持ち悪すぎ。犯罪者