2026-03-10
ゼゼ インタビュー
絶望から生まれた無垢な闘志——渋谷3.11、逆襲のステージへ
「いい大人が、子供のように夢を見る…それが何より格好いいって証明したい」
7年間、心血を注いできたバンドが、みずから糸を断ち切るように解散を決意した。本当なら、このまま歩みを終えるはずだったが、「解散」というピリオドを打つ日に向けた最後の歩みの中、4人は同じ意志を胸に、改めて闘志をメラメラと燃やし始めた。
そのときから、メンバーの中に新たな決意が固まっていた。
「7年間の歩みには終止符を打つが、改めてこのメンバーで、自分たちが今出したい音楽を携え、荒れ地を切り開いて新たに進もう」
「過去には縛られない、新しいバンドとして1から歴史を作ろう」
それがINTERAGEを解散させた理由であり、メンバーを変えることなく、3月11日に「ゼゼ」というバンドとして始動することを宣言した4人の本心だ。
ゼゼは、3月11日に渋谷clubasiaで行う「ゼゼ始動主催ゼロワン at 渋谷clubasia」より活動を始める。彼らは、3ヶ月連続で「ゼゼ始動主催」公演を行うことも発表した。同じメンバーで、なぜ、新たな環境を求めたのか。その真意について、Vo.TomoとDr.Deweyが答えてくれた。
過去のレールを繋ぐのではなく、何もない大地に新しくレールを敷きたかった。
—— 多くのファンたちの間で今も燻っているのが、「なぜ、7年間続いたINTERAGEを解散させたのに、同じメンバーで、しかもバンド名を変えて始動するのか」「INTERAGEの再始動では駄目だったのか」という思いです。その真相を聞かせてください。
Dewey:事の流れを伝えると、まずBa.藤田優輔がライブ活動を継続できなくなるという苦境があり、パートチェンジをして4人で必死に活動を続けていました。そんな折、コンポーザーであるHiyoshiから脱退の意志を告げられたんです。
彼が抜けると、もはやINTERAGEと呼ぶのは似つかわしくないと残りのメンバーが感じたことから、「彼がやめるのなら、サポートを入れて続けてもそれはINTERAGEではなくなる。だったら解散しよう」と決め、最後の晴れ舞台をこの4人で作る準備を進めてきました。
その間、ミーティングを多く重ね、自然と互いの未来の話をしていく中、改めて4人の気持ちが同じ方向を向いていることを確認できたんです。一度は切れかけた絆でしたが、同じ意志を改めて共有したことで、さらに絆が深まった。怪我の功名といえばそうなるけど、解散決定をきっかけに改めて4人の絆が強まったことで、やはりこの4人で、もう一度同じ夢や目標に向かって走り続けようという結論になりました。
そこで再始動を選ばなかったのは、これまでの自信や誇りは消えないし、音楽面の根底は変わりませんが、今の4人でこれから求めたい音楽性を形にするうえで、過去のレールを繋ぐのではなく、全員が何もない大地の上に新しくレールを敷きたかったからなんですよ。
Tomo:INTERAGEという経験や蓄積が土台にあるのは理解しているけど、それでもまっさらな気持ちで、新しいバンドとしてスタートしたいという気持ちが4人ともすごく強かった。
Dewey:音楽性的にも、明らかにこれまでのスタイルとは異なるものを求めだしていたのもあったし、意志が固かった。「今の自分たちで純粋に音楽に向き合って楽曲を生み出し、それを持って新しい道を作ろう」と決め、1月11日に「ゼゼ」の立ち上げを発表しました。
過去の曲は一切引き継がない。「今、沸き上がるもの」を形に。
—— 以前の楽曲は……。
Dewey:一切引き継ぎません。すべて、ゼゼとして作りあげた楽曲で始めます。むしろ、ゼゼとして表現する音楽を届けたいからこそ新たな環境へ踏み出したので、過去の曲を昇華して受け入れてもらえるような良い曲を沢山作りたいですね。
Tomo:ゼゼという形を求めたのも、表現したい音楽性やライブスタイルが以前とは変わってきたことが大きかった。過去を焼き直すよりも、今、沸き上がるものを次々と形にして届けたいんです。その気持ちでゼゼは今、突き進んでいるので。
Dewey:音楽性に変化は出ているけど、根底にあるものは自分たちの中に培われてきたもの。それはずっと変わらないし、無理に変えるものでもない。あえて一つだけ変化をいうと、INTERAGE時代よりも楽曲の激しさは増したなと感じてます。
Tomo:それこそ、ライブで思いきり暴れられる曲たちがね。
いい大人たちが子供心を忘れることなく挑戦し続ける。
—— コンセプトである「アダルトチャイルド」とは?
Dewey:自分たちの求める音楽性をわかりやすく伝えるために決めたコンセプトです。いい大人になっても子供心を忘れることなく、子供の頃に音楽を聴いてドキドキワクワクした、あの理由もなく高まる気持ちを音楽にしていこうと。
Tomo:ライブハウスって、共通項さえあれば見知らぬ人とも仲良くなれるし、素性を知らなくても「好き」という気持ちだけで一緒に楽しく遊べるじゃないですか。子供の頃、近所の公園に行けば、名前も知らない子といつの間にか一緒に遊んでいる……そんなライブ空間をゼゼで作っていきたいし、そういう音楽を追求していこうと思ってます。
Dewey:バンド名の「ゼゼ」も、二文字で濁点があって、耳に残るという理由から。もちろん、それだけじゃなく深い意味があるんですけど……それは改めて伝えようと思っているので、まずはみんなで想像を膨らませてもらえたら嬉しいです。
Tomo:これまで細かい説明もないままだったので、本当はいろいろ伝えたい思いはあるんだけど……まずは、それを音で伝えたいなと思って。
Dewey:ただ、せっかくこういう機会をいただいたので、少しでも今のメンバーの気持ちを伝えようと思って語れる範囲で語っています。
果たせなかった「Spotify O-WEST」への約束。
—— ゼゼとしての目標を教えてください。
Tomo:僕らは、決して過去を捨てたわけではない。むしろ、可能性を求めたうえで今の道を選んでいる。INTERAGE時代、ファンのみんなに**「Spotify O-WESTへ連れて行く」と約束をしたけど、その約束をいまだ果たせていない。** バンドが変わったからといって、みんなの期待を裏切るようなことは絶対にしたくない。ゼゼとして新たに掲げている目標はありますが、あの夢はゼゼでも継続していきます。
Dewey:まずはSpotify O-WESTへ。そこからZepp Hall、そしてZepp Tourへ。この目標は実現させたいし、ゼゼならできると信じています。
Tomo:そう言いながらも、なかなか順風満帆にはいかないのがこのメンバー(笑)。始動ライブに向けて準備している段階でもいろいろ課題は出ているけど、それらを一つずつ修正しながら3月11日に向かっているのが今。その後も、その都度修正しながら僕らは進み続けます。
新たに生まれた曲、そして無謀な挑戦への熱量。
—— 先行配信やMV公開など、始動前から活発ですね。
Tomo:見に来てくれる人たちも、少しは事前に曲を知っていたほうがライブを楽しめるじゃないですか。その4曲は初ライブでも披露します。
Dewey:その後の展開も見据えて楽曲はどんどん生まれています。今までだと想像もできないペースで生まれているので、楽しみにしていてほしいです。
Tomo:『ERIS』での全編英詞への挑戦など、ライブで生きるアンダーグラウンドな楽曲がメインになっていますが、自分らの持ち味であるポップな表情も、バラードも、タイミングを見計らって出そうと思っています。
—— それほど攻めた楽曲を携えて、更には仲間たちを集めたとはいえ、いきなり渋谷clubasiaから始動というのも、いい感じでブチ上げていますよね。
Dewey:いきなり渋谷clubasiaから始動というのは、正直これまでの自分たちを考えたら無謀な挑戦だし、不安もあります。だけど渋谷asiaのスタッフさんが「新たにバンドを始めるならよかったら使ってよ」と背中を押してくれたので、ありがたくお借りしました(笑)。渋谷clubasiaも30周年ということでゼゼとしてお祝いしたいですし。
Tomo:3ヶ月連続の主催公演も、自分たちが本当にお世話になった会場ばかり。ゼロツーでお世話になる赤羽ReNY alphaは色んな経験をさせてくれた箱だし、もっとたくさんの会場でやりたかったのが本音ですね(笑)。
Dewey:5月10日に行う「ゼゼ始動主催ゼロフェス」は、「下北沢MOSAiC」と「下北沢ReG」で初のサーキットフェスという形でライブをします。これはINTERAGE時代からやりたかったけどできなかったこと。ゼゼでは「できない」ではなく「挑戦しよう」という姿勢でぶつかっています。たとえ無謀と言われようと突き進む。その熱量を3月11日のライブでも伝えていくつもりです。
Tomo:まずは、ゼゼにしかできないライブと音を突き刺すので、それを味わいに3月11日の渋谷clubasia公演に来てほしいです。
Dewey:いろいろ心にわだかまりのある人は、まずはライブで俺らの感情と熱量を感じてほしいです。INTERAGEがあったから今があるとファンのみんなと俺達で思えるようにしたい。3.11のライブで覚悟を示します。
TEXT:長澤智典
【LIVE INFO】
3ヶ月連続始動ライブ
3/11(水)渋谷clubasia【0×1(ゼロワン)】
4/14(火)赤羽ReNY alpha【0×2(ゼロツー)】
5/10(日)下北沢MOSAiC×下北沢ReG【ZE ROCK FES(ゼロフェス)】
_その他情報はこちら
https://lit.link/ze_ze_official
■2026年3月11日(水)
会場:Shibuya clubasia
タイトル:ゼゼ始動主催 clubasia 30th Anniversary 【0 × 1「ゼロワン」】
時間:OPEN 17:30 / START 18:00
料金:前売 4,500(D代別) / 当日 5,000(D代別)
出演:ゼゼ / 愛探眼影 / ACT ONE AGE / トラケミスト / MANATY
【DJ】志喜屋 廉 / 佐久間 貴生 / 志村(clubasia)
【PG】https://livepocket.jp/e/zeze01
※2daysチケットご希望の場合は下記のURLからご購入頂けます。
https://livepocket.jp/e/zeze02
ゼゼ 1st single 「ERIS」Official Music Video
PROFILE
前身バンドINTERAGEの解散後、2026年1月に同メンバーで再結成。ロック・パンク・ヒップホップを昇華したハイブリッドなサウンドを鳴らす4人組ラウドロックバンド。JAPAN EXPOパリ出演経験を持つリーダーDewey(Dr.)と、重戦士の如き地響きを鳴らすシキヤレン(Ba.)による強固なリズム隊は、大型ステージを揺るがす圧倒的な音圧を誇る。そこにコンポーザーHiyoshi(Gt.)が紡ぐ独特かつ多彩なギターフレーズと、フロントマンTomo(Vo.)の艶やかでエモーショナルな歌声が融合。彼らの真骨頂は、SNSでの親しみやすさからは想像もつかない、ステージ上で豹変する「ギャップ」を孕んだライブパフォーマンスにある。綿密に構築された楽曲と、剥き出しの熱量が激突するそのステージは、見るものの心を瞬時に掌握し、フロアを熱狂の渦へと叩き込む。
SNS
https://x.com/ze_ze_official
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