2014-10-06
the pillows、感動&感涙の結成25周年記念ライブ開催
10月4日、the pillowsが東京ドームシティホールで結成25周年記念ライブを開催した。
1989年結成、紆余曲折ありながらも25年という長い期間、決して派手ではないが、着実に一歩一歩立ち止まること無く歩み続け、日本のロックシーンにそして何よりも熱いファン達に必要不可欠なバンドであり続けたthe pillows。この日のライブはそんな彼ららしく、単なる熱狂ではなく、観客の一人一人が感慨を噛みしめ、時に激しく時に涙する何とも暖かく忘れがたい素晴らしいライブとなった。
18時を10分ほど過ぎ、会場の照明が落ちる、期待のこもった観客の声援とともに左右に設置されたヴィジョンにはメンバーの幼少時代から現在までの写真がゆっくり映写されていく。笑いも含む和やかで、そしてメンバー登場前から思わず涙するような雰囲気に包まれる会場。そして登場したメンバーを迎えたのは地鳴りのような声援。メンバー間の絆を歌った名曲「スケアクロウ」から始まったライブ、ステージの後方には白く輝く枯れ木の巨大なセットが浮かび上がる。そして2曲目はまさにピロウズらしく誰にも左右されず信じた道を歩み続けることを疾走感全開で歌う「Midnight Down」。最初のMCでは“今朝目が覚めると25年が経っていました。でもまだ夢の中にいるようです"と、この記念の日に相応しく、充実した25年とそれを支えたファンへの愛を感じさせるメッセージを投げかけた山中さわお。“頂上なんてないんだ"とロックをやり続ける決意を歌う「HAPPY BIVOUAC」、「さぁ行こう、生まれ変わる朝が来た」と歌う「アナザー モーニング」、地道な一歩を歩み続けた彼らだからこその、心に勇気を届ける名曲を連発。初期の盛り上がり曲「サリバンになりたい」や淡々としながらも苦難を乗り越えたバンドだからこその説得力を持つ名曲「日々のうた」「確かめに行こう」など、25年の歴史のページを一枚一枚めくり続けるステージ。
RCサクセション「雨上がりの夜空に」のワンフレーズから、山中さわお少年に多大な影響を与えたバンド名を一つ一つ語った後、ロックの初期衝動を瑞々しく歌った25周年記念シングル「About A Rock'n'Roll Band」では観客の誰もがロックンロールの楽しさに声と拳を突き上げる。ピロウズをリスペクトするバンドやリスナーからの支持で彼らの代表曲となった「Funny Bunny」ではステージの前に出て観客に合唱を煽る山中。それに期待以上の大きさで応える会場。オフマイクで「ありがとう」と応える山中。
「人生半分ピロウズです」とギター真鍋のMCなど、ユーモア―と感慨を含んだメンバー紹介の後は、着実な一歩が、何かを乗り越え続けた一歩だったことを象徴するような4曲。特に、世間に染まれず不器用でも、小さな光を信じることを誓った彼らにとっての大きなターニングポイントとなった「ストレンジ カメレオン」では会場全員がメンバーと同化、歴史を共有し涙を流す。
本編最後のMC、山中は「遠回りに見えるピロウズの歴史、でも遠回りをしたんじゃなく、近道をしなかっただけ。もし人生をやり直せるとしても、同じ道を歩むだろう。それがピロウズの25年間でした」と言葉少なく見事に彼らの25年を総括してみせた。
最後のパートはもはや感動しかない。「Please Mr. Lostman」「この世の果てまで」「ハイブリッド レインボウ」。悲しさに、喜びに、勇気に、心が体が揺さぶられ続ける。様々な感慨が一人一人に浮かびながらもあっという間に本編は終了。
アンコール1曲目は、遠回りでもここまで続けてこれたことが自分たちにとってのプレゼントなんだ、と25年を歌った「ハッピー・バースデー」。2曲目は今やバンドにとって、そしてピロウズファン“バスターズ"にとって無くてはならないバンドソング「LITTLE BUSTERS」。「カモン、リトルバスターズ!」とギターを高々と抱え上げた山中に、これ以上無い一体感で会場が応える。誰もがthe pillowsがこれからも着実な一歩を踏み続けるだろうことを感じ、勇気を与えられた瞬間。
ダブルアンコールにも応え歌った「Ready Steady Go!」。アッパーなロックンロールナンバーは、もはやthe pillowsが次に進み始めた証。
鳴り止まぬ歓声の中、再び会場のヴィジョンが灯り、本邦初公開となるMUSIC VIDEO「ムーンダスト」が流れる。月面のような荒野を何かを探しゆっくりと歩む宇宙服の男。拾い集めた石屑は彼の目には青いカーネーション“ムーンダスト"に映る。そして又荒野を歩きだす。the pillowsのこれまで、これからを象徴するようなこの楽曲は今月22日に発売される25周年記念アルバム『ムーンダスト』のタイトル曲となっている。ビデオの最後には“THANK YOU VERY MUCH I LIKE YOU BUSTERS"の文字が。大歓声は鳴り止まず3度目のアンコールにメンバー登場。「Advice」でこの日最大のモッシュ、そして「40,50代にアーンコール3回はきついよ、もう帰ってください」と笑いを誘い、至福の記念ライブを終えた。
the pillowsはこの後22日に記念アルバム『ムーンダスト』をリリース、10月30日からは全国27公演の全国ツアーをスタート。25周年を迎えたthe pillowsの今後の活動に注目して行こう。
■アルバム『ムーンダスト』
2014年10月22日(水)発売
【CD+DVD】
AVCD-93009/B/¥3,500+税
【CD】
AVCD-93010/¥3,000+税
<収録曲>
01. Clean Slate Revolution
02. Break a time machine!
03. 都会のアリス
04. About A Rock'n'Roll Band
05. プレイリー・ライダー
06. ハッピー・バースデー
07. アネモネ
08. Song for you
09. メッセージ
10. ムーンダスト
11. Ideal affection
<DVD収録内容>
“ムーンダスト" Music Video
“Break a time machine!" Music Video
■「moondust tour」
11月30日(日) 水戸 LIGHT HOUSE
12月03日(土) 名古屋 CLUB QUATTRO
12月05日(金) 大阪 BIGCAT
12月07日(日) 長野 CLUB JUNK BOX
12月12日(金) 赤坂 BLITZ
<2015年>
1月24日(土) 高崎 club FLEEZ
1月31日(土) 宇都宮 HEAVEN'S ROCK VJ-2
2月03日(火) 岡山 CRAZYMAMA KINGDOM
2月05日(木) 松江 canova
2月07日(土) 広島 CLUB QUATTRO
2月09日(月) 宮崎 SR BOX
2月11日(水・祝) 沖縄 桜坂 セントラル
2月13日(金) 福岡 DRUM LOGOS
2月15日(日) 松山 SALON KITTY
2月17日(火) 高松 DIME
2月19日(木) 浜松 窓枠
2月22日(日) 渋谷 TSUTAYA O-EAST
3月01日(日) 仙台 Rensa
3月03日(火) 宮古 KLUB COUNTER ACTION
3月05日(木) 青森 Quarter
3月07日(土) 札幌 PENNY LANE 24
3月08日(日) 札幌 PENNY LANE 24
3月13日(金) 新潟 LOTS
3月15日(日) 金沢 EIGHT HALL
3月20日(金) 大阪 なんば Hatch
3月22日(日) 名古屋 Zepp Nagoya
3月28日(土) 東京 Zepp Tokyo
【関連リンク】
the pillows オフィシャルHP
the pillows、ニューアルバム収録曲をiTunesにて先行配信開始
the pillows、結成25周年を記念して25時間特番をニコ生にて放送!
the pillows、約3年振りのニューアルバム『ムーンダスト』発売決定
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新着コメント
キズ / 『仇』
来夢さんの歌詞ほんとにグッと来る。この先ずっとかっこいい歌
詞歌ってて欲しい。
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詞歌ってて欲しい。
Neverland / 『HumaNOISE』
歌詞合ってる?
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
ジャケットイラストのギャグが最高です
咲人さんのイラストに影響されて女性の友達とクリスマスに
シードルを飲もうと考えました 断わられました
咲人さんの絵は手つかずの新雪のよう 語学の勉強も真面目
です
咲人さんの絵はとても良いのでこれからも描き続けてくださ
い 独創的かつ笑えるイラストです 好きです
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね