2013-09-24
【In 197666】理性で抑え切れない感情がほとばしる

“インナイ”ことIn 197666にとってメジャー第二弾となるミニアルバムは、バンドの結束感と、潔いまでの“青臭さ”が渾然一体となった感情の塊だ。理性と本能が真っ向からぶつかり合う音に、偽善や嘘偽りはない。
──前ミニアルバム『(NO) MY DESTINY』では、それぞれの曲が“運命”をキーワードとした異なったストーリーを描くというアプローチが取られていましたが、今回は?
西「タイトルの“│idea│”に関連するのですが、人間には“他者から見られている対外的な自分”と“自分の中にある本当の自分”が存在していて、誰しもが隠し持っている部分というのが必ずあります。それが出てしまう、ふとした瞬間をそれぞれの曲に詰め込みたくて。ふとした瞬間にポロッと出てしまう、抑え切れない本当の自分の思い。自分たちだけで好きなように音楽を制作していたアマチュアの頃には表現できたものが、今は制約があって表現できないがことあったりして、“本当に表現したかったことって何だったんだろう?”と思うことがあって。それで筆が走るままに任せて書いてみたんですね。曲になったものを聴くと、その時々に思っていた本心が出ているように感じたんです。捻り出そうと思って出した自分とは違う、内なる自分が出ていて。」
──1曲目の「Listen to me」は特に、抑え切れない恋愛感情というのが伝わってきますね。
西「僕たちは男子高出身なんですけど、これは男子高の男の子の心情をよく表している曲だと思います。好きな女の子ができたんだけど、女子と接点がない男子高にいるから付き合い方もよく分からない。ただ好きで好きでしょうがない気持ちがばかりが募るんだけど、それを伝えられずにどうしようどうしようという気持ちばかりが出てしまう。」
──もうカッコ付けて斜に構えていられない、という。
西「すごく人間的だなと思うんですよね。明らかに“明日があるさ”とか“大丈夫だよ”といったメッセージとは違うものなので、果たしてこういった歌を人々が求めるだろうかとは思うんですけど(笑)、ベクトルが自分に向いている分、人に見せたくないような人間臭さが詞に出ています。「音の無いメロディー」の曲名の青臭さもそう。高校生が“カッケーの思い付いた!”というのが、そのまんま付いちゃったという感じで(笑)。そこまで読み取ってほしいですね。“え? ダサくない?”で終わってほしくない。“あれ? インナイどうしちゃったの?”というところまで楽しんでほしいんですよ(笑)。」
──5曲全てがアッパーな曲で、まったく引く部分がないことも印象的でした。
原「それは自分たちにとっても驚きでした(笑)。『(NO) MYDESTINY』を引っ提げてライヴをやってみたところ、自分たちの中でも感じたライヴ感が足りていない、その部分を補っていきたいというマインドがあったので、それがそうなった理由のひとつかもしれないですね。おかげさまでBPMが全曲極めて早い、という(笑)。」
西「CDって、その時々の気持ちのピークをかたちにするものがほとんどだと思うんですけど、このアルバムで表現されている感情というのは粗削りで、これから磨かれていく中で輝きを増していくように感じています。まだほとんどライヴでも演奏していない曲ばかりで、どういったパワーを持つかも分からないけど、ライヴアンセムになるのがイメージできます。」
森下「サウンド的には、前作よりもシンプルなバンド演奏に近いかな。ギターのダビング数が前作よりも圧倒的に少ないのも、ライヴでの再現を想定している部分はありました。自分たちが馴染んできたテンポよりも高速にすることで、攻撃的な音にすることができたかな、と。」
原「4人で完結させたいという気持ちがあったので、シンセのような、この4人以外が出す音はなるべく入れたくなかったこともライヴ感に関係しているのかもしれない。この4人でライヴをやった時、CDとあまり印象が変わらないようにしたかったんです。」
西「どこかで尖りたいという思いがあったんでしょうね。“何かが足りない”とずっと思い続けていたんです。パワー感、テンション感がもっと欲しい、と。それで全員、戦闘モードのスイッチが入っているんですね。」
原「ダウンピッキング感はまさにメタリカです(笑)。」
──自分の中の天使と悪魔の狭間で揺れる葛藤が描かれている「Another part of me」は、特にライヴ感を意識しているように感じました。
西「この曲は、お客さんと一緒に騒げるような曲にしたかったんです。でも、歌ってみると何かが変だと思えるような歌詞にしておきたくて。ものすごくポジティブな音で、ものすごくはっちゃけて演奏していて、ものすごく楽しそうにお客さんを参加させようとしているのに、“どうしようもできないじゃん、どうするの?”と歌っているという(笑)。もちろん“全て自分次第”という結論ではあるんですけど。そこに気付いてもらえると、ちょっと面白いかもしれないですね。」
──4色の“ ! ”マークをモチーフにしたアルバムカバーのデザインもイメージを喚起させます。どういった意味が込められているのですか?
西「僕たちはデザインの説明は受けていないんですよ。デザイナーの方に曲タイトルの意味とテーマを説明させてもらって、出来上がってきたのがこれというだけで。デザインの意味を訊くというのは、お笑い芸人の方に“なんでそれ面白いの?”って訊くのと同じことですからね。」
──最後に、このミニアルバムをそれぞれ色と表すと?
西「青ですかね。歌詞の青臭さも含めて(笑)。」
原「自分も青系かな。「Listen to me」のPVで佐藤すみれさんが青のパーカーを着ていたし(笑)。」
三浦「水色かな。」
森下「僕も青のエッセンスを強く感じますね。」
取材:金沢隆志
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DIR EN GREY / 『「楓」~if trans…~』
1つ前のコメントの方へ
「惨劇の夜」のオリジナル版はそもそもCDシングルやアルバム未収録で、ベスト盤にも収録されておらず、映像作品『「楓」~if trans...~』にのみ収録されているためサブスク配信はありません。代わりに歌詞が変更された「霧と繭」は、ミニアルバムMISSAに収録されているためサブスクなのでも聞くことが出来ます。
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「惨劇の夜」のオリジナル版はそもそもCDシングルやアルバム未収録で、ベスト盤にも収録されておらず、映像作品『「楓」~if trans...~』にのみ収録されているためサブスク配信はありません。代わりに歌詞が変更された「霧と繭」は、ミニアルバムMISSAに収録されているためサブスクなのでも聞くことが出来ます。
Mrs. GREEN APPLE / 『青と夏』
Доброго времени суток, коллеги!
Сегодня хочу затронуть тему, которая долго меня увлекает — что посмотреть в Китае.
Эта держава с многовековой историей и культурой открывает массу потрясающих
мест, которые стоит изучить. Поделюсь своими наблюдениями и эмоциями,
которые, надеюсь, будут полезны и интересны.
Если говорить о must-see, то трудно обойти вниманием Великую китайскую стену — воплощение силы и стойкости, восхищающий своими масштабами и потрясающими
пейзажами. Кроме того, нельзя
не отметить Запретный город в Пекине —
истинный архитектурный шедевр, где каждый элемент наполнен древней историей.
Эти [b]достопримечательности[/b] олицетворяют дух нации
и наполняют невероятной энергией
путешественника.
В заключение хочу отметить, что Китай — это страна, где любой обнаружит что-то
особенное: от бурлящих мегаполисов до
мирных старинных деревень.
А как вы считаете? Какие места в
Китае создали на вас самое сильное воздействие?
Будет интересно услышать ваше мнение
и рассказы!
их Хорватии в Словакию
King Gnu / 『THE GREATEST UNKNOWN』
рейтинг хостингов 2016 в россии
Laputa / 『Virgin cry』
Ахуенно я ставлю тысячу звёзд...
