2015-06-29

LUNATIC FEST.、史上最狂のロックフェス『LUNATIC FEST.』が終幕

結成25周年を迎えLUNA SEAが初めて主宰する史上最狂のロックフェス『LUNATIC FEST.』、その2日目が6月28日(日)に幕張メッセにて開催され、感動のフィナーレを迎えた。

初日に起こったスペクタクルの数々が早くも伝説となり、参加した方はもちろん参加出来なかった方も巻き込みSNSで昨日の衝撃が交わされている中、2日目のスタートが切られた。

初日同様、オープニングアクトには結成当時のバンド名をあえて名乗った“LUNACY”が登場。「今日も1日楽しんでいってくれよ!」とクールに魅せるRYUICHI。初日に続き、何が起こるのか想像出来ない、最狂の最終日が幕を開けた。

この日出演したのは、凛として時雨、ROTTENGRAFFTY、minus(-)、AION、KA.F.KA、MUCC、[Alexandros]、GLAY、D'ERLANGER、BUCK-TICK、そしてLUNA SEAの全12組(出演順)。それぞれが絶対的な存在感を放つアーティスト達が次々と各ステージに登場し、世代とジャンルを超越した競演にオーディエンスは魅了されていった。

そして、このフェスの大トリはもちろん“LUNA SEA”。両日のオープニングアクト“LUNACYに”始まり、数々のバンドへ飛び入り参加しての熱唱、そしてトリとなるLUNA SEAのステージまで、全力、全開で駆け抜けた代償として、RYUICHIの声帯はすでに過度の炎症を起こして出血を起こすほどの状態で、本来なら歌えるような状況ではなかったという。他のメンバーも同様に満身創痍で、ある意味体力の限界へのチャレンジでもあった。そんなメンバーを最後まで突き動かしたのは、このフェスに込めた強い信念と、出演者への感謝とリスペクト、そして会場に集結した同志たちからの大きな声援に他ならない。RYUICHIの声はまるで不死鳥のごとく蘇り、本編11曲を見事に歌い切ったのだ。

アンコールでは、初日に続きセッションが行われた。出演者が次々とステージに呼び込まれ、満面の笑みで迎えるLUNA SEAメンバー。演奏されたのはLUNA SEAのファーストシングルでもある名曲「BELIEVE」。BUCK-TICK、GLAYを始め、そうそうたる面々で、他では存在し得ないピースフルな空間が生み出され、初日同様に伝説のセッションとなった。

LUNA SEA 25周年の締めくくりという前提はあったが、終わってみればこんなに楽しく、笑顔で、しかも涙が溢れるほど感動出来た空間は『LUNATIC FEST.』にしか存在し得ないであろう。そして、このフェスのもう一人の主役であるオーディエンスたちからも、2日間全20時間を完走した心地よい疲労感と共に、何よりも清々しい笑顔が溢れていた。

とにかく語り尽くせない程の物語があった『LUNATIC FEST.』。LUNA SEA自身が歩んできた軌跡とその根底にあるアティテュードこそが、日本のロック史上類を見ない狂気の祭典を生み出したのである。

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