2015-09-14
ALSDEAD活動休止へ向け、初のアコースティックワンマンライヴレポ
光求める未来へ向けたエピローグ。その始まりは…。
ALSDEAD初のアコースティックなワンマンライヴが届けた、温かな熱狂!!
9月1日、ALSDEADがHP上を通して発表した「活動休止」の報告。
7年間に及びシーンの最前線で戦い続けてきた彼らが下した一つの答え。
幸いなのが「解散」ではなく「活動休止」ということ。
その言葉の意味は、後に見えてくることを先に伝えておこう。
ALSDEADとして活動休止に入る前の最後のライヴとなるのが、10月9日・高田馬場AREA。
その日へ向け4人は、「Born To Be Dead:PROLOGUE/ch.1/ch.2/CODA」と題した4本のワンマンライヴを行う。
その始まりを告げるライヴとなったのが、9月12日(土)に新宿LOFT BAR LOUNGEを舞台にした「ALSDEAD presents ACOUSTIC ONEMAN【Born To Be Dead:PROLOGUE】」だった。
タイトル通り、この日はアコースティックなスタイルでの演奏。
エッジの効いた音を突き刺す野獣のようなステージングを見せるALSDEADが、
あえて自身を裸にした姿を持って音楽を提示。
その姿に、何時も暴れることに興奮を覚えるオルサー(ファン)たちも興味津々で始まりのときを待っていた。
ライヴは、沁の爪弾くアコギの音色に導かれ幕を開けた。
肌触りの良い温かな歌声を場内へ響かせてゆくMAKI。
でも、高音域な歌の間に間からは、何時もの荒ぶった声の要素も垣間見えてゆく。
何より、冒頭を飾ったスケールあふれたハードエッジな『Picture』が、
とてもエモーショナルな表情として胸に溶け込んできたのが嬉しい驚きだった。
「7年活動して初のアコースティックワンマン。
ALSDEADの曲をアコースティックな形にするのが思いの外難しくて。
試行錯誤しながらも厳選した曲たちを、これから聞いてください」(MAKI)
ゆったり漂うアコギの旋律の上で、思いを噛みしめるよう歌い始めたMAKI。
重なりだした演奏は、穏やかな調べの中へ確かな強いウネリを与えてゆく。
触れた人たちの心へ印象深い傷跡を残していった、『傷』。
力強いアコギのストロークから、一転。心地好いビートの上で抑揚を持った歌声が大きく揺れだした。
穏やかさの中へ躍動的な表情を張り付けた『秘密』。
自然と歌声を張ってしまうところは、感情を露にしてこそのスタイルを持ったMAKIらしさか?!
「アコースティックだけど暗くならないようにと思っていたのに、曲が圧倒的な暗さを牽引してて(笑)」と語るMAKIの言葉に続いて流れたのが、『最後の嘘』。
気持ちの内側へ内側へ…むしろ、心の深淵へと堕ちてゆくような感覚のもと、どっぷりと、切なくも痛い別れの物語をALSDEADは描き出していった。
ALSDEADを活動当初から支えてきた開放的な『虹色の雨』も、アコースティックな形にすることで、
晴れた表情の中へ何処か胸にジンと響く深みさえ感じさせてくれた。
むしろスタイルを変えたことで、その曲の新たな表情を味わえたのが嬉しかった。
躍動した演奏。これまでのゆったりとした表情から一変、『Fragile』が雄々しく駆けだした。
場内中から鳴り出した手拍子。 疾走する演奏の上で朗々と歌いあげてゆくMAKI。
そこには、何時もの牙を剥いた男の姿があった。
沁のアコギソロを挟み、ライヴは後半戦へ。
なんて、心を釘付けにしてゆく歌と演奏なんだ。
揺れる感情のまま、抑揚強い歌声に胸をキュッと締めつけられた『BLINK』。
一転、『Distrust』が会場中の人たちを光に満ちた舞台へ連れ出した。
メンバーの演奏に導かれるようサビでは、誰もが大きく手を振り、羽ばたきたい想いを舞台上の4人へぶつけてゆく。
「今言えることは少ないんですけど、音楽を作ることを、音楽を愛して、ALSDEADを愛して導いた結果を、その先に何があるかを、みんなと一緒に導いていきたい。
信じる力が強ければまた出会えるし、未来を作っていけると思うので。
ぜひ、未来をポジティブに考えていて欲しいです」(MAKI)
未来に希望の見える言葉に続き、高らかに歌いだしたのが『HERO』だ。
「信じ続けていた it's time to change the world」。
そう、終わりに向って走り出した物語は、けっして終幕のためのものではない。
次の光輝く舞台へ向けたエピローグであり、プロローグだと信じたい。
彼らの希望を抱いたステージングや短い発言を聞いていると、そう感じてしまうんだ。
MAKIもアコギを手に、最後に届けたのが『Gravity』。MAKIの弾き語りに続き、光を持って演奏は走り出した。
最後も、しっかりと未来を見据えたメッセージを届けてくれたALSDEAD。
アンコールで、ふたたび『Picture』と『Fragile』を感情揺れるままに演奏。
場内へしっかり熱狂を描きながら、この日のライヴは幕を閉じていった。
今回用意した4本のワンマンは「活動休止」へ向けたライヴ。
でも、初日のステージに触れていく中、そこには涙誘う寂しさはなかった。
むしろ、まだまだ彼らと新しいステージへ踏み出していける。
そんな僅かな希望さえ感じていた。正直、先の答えはわからない。
でも、彼らが何故今回「活動休止」という言葉を告げたのか。
その想いは、この後に続く3本のライヴを通すことで、より深く感じていけそうな気がしたのも事実。
次回は9月18日(金)、高円寺二万電圧を舞台に「【Born To Be Dead:ch,1】」と題して開催。
こちらはALSDEADらしく、全曲激しい曲のみで構成されることが決定。
激しく熱いライヴになること必須のコンセプトだ。
そして3本目、9月19日渋谷REXにて行われるALSDEAD presents【Born To Be Dead : ch2】は、ファンからアンケートをとり、人気上位の曲のみでセットリストを組むというリクエストライヴ。
残る1本は、10月9日高田馬場AREA、ALSDEAD presents ONEMAN【Born To Be Dead : CODA】。
このライヴは現在発表されているスケジュールのラストとなる1本だ。
このライヴに込められた思いは、改めてメンバーより発表される。
果たしてどんな内容でALSDEADの7年間の活動の歩みを描き出すのか、楽しみにしていたい。
ライター:長澤智典
カメラマン:玲人
ALSDEAD presents ACOUSTIC ONEMAN
【Born To Be Dead : PROLOGUE】SETLIST
M-1 Picture
M-2 傷
M-3 秘密
M-4 最後の嘘
M-5 虹色の雨
M-6 Fragile
M-7 BLINK
M-8 Distrust
M-9 HERO
M-10 Gravity
-en-
M-11 Picture
M-12 Fragile
ALSDEAD Web
http://alsdead.com/
★LIVE情報
■9月12日(土) 新宿LOFT BAR LOUNGE
ALSDEAD presents ACOUSTIC ONEMAN 【Born To Be Dead : PROLOGUE】
THANK YOU SOLD OUT!
■9月18日(金) 東高円寺二万電圧
ALSDEAD presents ONEMAN 【Born To Be Dead : ch.1】
開場 18:30 開演 19:00
前売 ¥3,500/ 当日 ¥4,000 ※税込/ドリンク代別
<チケット発売中>
イープラスhttp://goo.gl/1Qm1Ok(パソコン/スマートフォン/携帯共通)
(問)東高円寺二万電圧 03-6304-9970
■9月19日(土) 渋谷REX
ALSDEAD presents ONEMAN 【Born To Be Dead : ch.2】
開場 18:30 開演 19:00
前売 ¥3,500/ 当日 ¥4,000 ※税込/ドリンク代別
<チケット発売中>
イープラスhttp://goo.gl/3udCGJ(パソコン/スマートフォン/携帯共通)
(問)渋谷REX 03-5728-4911
■10月9日(金) 高田馬場AREA
ALSDEAD presents ONEMAN 【Born To Be Dead : CODA】
開場 18:30 開演 19:00
前売 ¥4,000/ 当日 ¥4,500 ※税込/ドリンク代別
<一般発売> 9月19日 (土) 10:00~
イープラスhttp://goo.gl/Xq8Dsp(パソコン/スマートフォン/携帯共通)
(問)高田馬場AREA 03-3361-1069
記事提供元:
記事リンクURL ⇒
※この記事をHPやブログで紹介する場合、このURLを設置してください。
ALSDEAD 新着ニュース・インタビュー
新着ニュース
-
DEZERT Presents 【This Is The “FACT”】 TOUR 2024ファイナル、MUCCとのツーマ...2024-11-22
-
S.Yuya(シド)、2025年に全26公演となる1年を通して行うマンスリー公演の開催決...2024-11-22
-
止まることのない快楽と恍惚に、興奮と熱狂に、ずっと溺れ続けていた。 クルエラ...2024-11-20
-
『希望は儚き幻となりやがて赤き夜となる』。Magistina Sagaが新作アルバムを通...2024-11-20
-
vistlip、瑠伊(Ba)バースデーライブレポ2024-11-20
-
DEZERT武道館に向けたドキュメンタリー映像U-NEXTで独占配信開始2024-11-20
-
MUCCツアー初日YUKKEバースデイ公演&初のトークライヴレポ2024-11-19
-
DEZERT、Sadieツーマンのアンコールセッション映像がYouTubeにて公開!2024-11-15
-
超満員の会場で観客たちが熱狂し続けた、Zeke Deuxの3周年記念公演の模様をレポ...2024-11-14
-
萌デンパソングのパイオニア、小池アニキことULTRA-PRISM 小池雅也の生誕祭を1月...2024-11-14
-
DEZERT主催「DEZERT PARTY」2DAYSライヴレポ、全8組の盟友たちと交わした愛の宴2024-11-12
-
過去の名曲たちを今のメンバーでビルドアップし、新録。それが、Empressのアルバ...2024-11-12
-
DEZERT、lynch.ツーマンのアンコールセッション映像がYouTubeにて公開!2024-11-12
-
11月13日(水)放送、逹瑯・団長の配信番組『いじくりROCKS!』#57 情報解禁!2024-11-11
-
室蘭KMC HALL GRAND OPENING PARTY第4弾 遊ずどカンパニー創業32周年記念イベン...2024-11-11
-
未来に向かって輝き続けよう。満員の観客たち前に誓ったSiriusのワンマン公演を...2024-11-11
-
沙藤まなか、満員の観客たちに贈られてSAY-LAを卒業!2024-11-11
-
HIROTO(Alice Nine)が12月28日赤羽ReNY αにて、自身初となるワンマンライブ開催...2024-11-08
アーティスト・楽曲・50音検索
人気歌詞ランキング
新着コメント
Neverland / 『HumaNOISE』
歌詞合ってる?
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
ジャケットイラストのギャグが最高です
咲人さんのイラストに影響されて女性の友達とクリスマスに
シードルを飲もうと考えました 断わられました
咲人さんの絵は手つかずの新雪のよう 語学の勉強も真面目
です
咲人さんの絵はとても良いのでこれからも描き続けてくださ
い 独創的かつ笑えるイラストです 好きです
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね
DIR EN GREY / 『「楓」~if trans…~』
気持ち悪すぎ。犯罪者