2015-12-22
メガマソ、“冬眠”前最後のライブで1年後の再会を誓う

12月16日、メガマソが新宿ReNYにてウインターツアーファイナル「MEGAMASSO-サイレントガール、オープニングガール-」を行なった。
ウインターツアー<MEGAMASSO-ザファーストラストニムバス->、そのファイナル公演となった<MEGAMASSO-サイレントガール、オープニングガール>を12月16日、東京・新宿ReNYにて超満員の観客に見守られながら打ち上げたメガマソ。こうしてバンド結成9周年を迎えた記念すべき日に、とうとう“少し長めの冬眠"という名の活休に入ってしまった彼ら。だが、終演後には舞台のスクリーンを通して2016年12月10日に東京・品川インターシティホールにて、メガマソのバンド結成10周年を祝う復活ワンマンライブ<THE FIRST REUNION>を行なうことをサプライズ発表。場内は、この日一番の歓喜に包まれた。冬眠に入ってしまうという寂しさの後に、メガマソからの一足早いXmasプレゼントを渡され、場内がいっきに希望感たっぷりの祝祭ムードに包まれた最終公演。ここでは、そのライブの模様をたっぷりお届けしよう。
公演当日はツアー・ファイナル、メガマソバンド結成9周年、そしてなによりも彼らの冬眠前ラストライブということもあって、場内は関係者エリアまでたくさんの人で溢れかえった。ロビーにディスプレイされた美しい花々。そのなかでも、ファンから贈られた花の装飾がメガマソファンが喜びそうなシュールなアート表現になっていて、多くの人々から注目を集めていた。彼らが9年間変わることなく、音楽を通してメガマソ特有のファンタジックなのにメタリックで、歪んだ怖さも持ち合わせた先鋭的な世界観を表現し続けてきたことで、ファンの感性もどんどん彼らの世界観に浸食されていったのだ。開演時間を10分過ぎた頃、場内は暗転。観客が鳴らすハンドクラップ音と、指にはめたリングライトのカラフルな色彩に包まれた場内に、衣装を黒一色で統一したBLACKメガマソが登場。「いくぞ東京!」とインザーギ(Vo)が勢いよく叫んで、ライブはまさかの「ブラインドイノセンス」で幕開け。メンバーのファンに対する愛情がこの日は特別心に沁みて、ファンはたちまち号泣。その顔を見て一番に泣きそうな表情を浮かべたのは涼平(Gt)。タオルで涙を拭う観客を見て、インザーギは“僕を信じてくれ"の一節を力強く届け、次の「ステイwith ミー」へとつなぐ。曲も言葉もストレートだからこそ、インザーギが優しく歌うタイトルフレーズに心奪われる。離れても僕らと一緒にオープニング2曲からはそんな彼らの気持ちがひしひしと伝わってきてこの時点ですでに感極まる。この後はショートSEで空気を徐々に変えて、「スノウィブルー」からはレーザーが飛びかい、青く透明なウインターメガマソワールドへと流れ込む。Gou(Bs)が歌うようなベースラインを刻む「MOON」、オーディエンスがoiコールを叫び、間奏では涼平がお立ち台に飛び乗って華麗にソロを弾き、メンバー3 人が鮮やかなジャンプをきめる「トワイライトスター」は“君が何していて、どんな辛い夜でも"空の下ではつながっているという歌詞が、いつもとは違う感情まで引っぱり出していき、「Deep Snow」が始まる頃には、彼らの音楽を通して辺り一面が白い雪景色におおわれ、心がどんどんせつない気持ちで埋められていく。
中盤は、さらにメガマソのディープで美しく透明な世界へと誘う。場内には、各々がメガマソに感覚をそっと預け、音に浸るというリアクションが広っていく。“白い、白い"と歌う「MISS WAVES」は、涼平が間奏のソロパートにサビフレーズをフィーチャーしたり、転調後の曲のアウトロではインザーギのファルセットとハーモニーを奏でるフレーズを重ねて、ギターでさらにせつなさを倍増させていく。ドラマチックに展開するメガマソ曲のなかでも、もっとも透明度の高い「君は埋没林に向かう。」はアンサンブルが織り成す壮大な音物語に、言いようのない興奮とせつなさが同時に高まっていった。そうしてたどり着いたのは、2人っきりの真っ白い色彩感。「とても小さくて、きっともう見えない」では場内を支配していくインザーギの歌声が極限までせつなさや悲しみを歌で彩ってみせ、観客の涙を静かに誘った。ライブで培ってきた個々のプレイのスキルや訴求力とともに、このパートはメガマソの9年の時間の流れのなかでもっとも洗練されていった部分だ。
この後はライブも後半へ突入。赤い照明が会場を染め上げた「かけあいーさかさーまんじ」からは肉体的でハードかつ、パワフルなメガマソの世界が躍動。涼平のギターリフが混沌とした不協和音を響かせ、Gouのoiコールが炸裂すると、オーディエンスが一丸となって左右に激しく移動する「クンクタトル乱踊」、「fish tank」では観客が一斉に突進、後退を繰り返してフロアをおおいに盛り上げたところで、メガマソのハードチューンのなかでも極めてエッジーな変拍子コア曲「脂肪の塊」を激演。熱気に満ちた場内をさらなるカオスの果てへと導いていった。そういえば、インザーギは「かけあい〜」が始まる前、今回のツアーが始まる前に昔のライブDVDを見たら上から目線で「お前ら〜」といったり、爽やかに「さあ、踊ろうか」といったり「キャラが定まってなかった」と話し、そうして迎えた9周年目、「いまは“素"ですよ」というようなことを語っていた。だから、現在は場内にどんなにカオスな空間が生まれたとしても開放感に満ちていて、この後にメロディックな人気曲「Loveless,more Loveless」へと展開しても、違和感を感じさせないのだ。
本来の冬のツアーならここで終わってもおかしくない。だが、この日はこの後「LIPS」であえてここまで作り上げてきたせつなムードを一撃。インザーギがGouを指差して微笑み合い、涼平とは額をくっつけてじゃれあい、最後はファンに歌を委ね、こうしてみんなと触れ合ったあと「最後に9年間の思いを込めて」とインザーギがいって本ツアーのライブ会場限定で発売したシングル「フロスチ」へ。本編ラストは、メガマソ史上最大級にキラキラしたメジャー感溢れる爽やかなポップバラードにのせて、子供たちの温かい歌声が響くなか、まるで冬眠後のファンを励ますかのようにミラーボールの眩い光がフロアを照らしていった。こうして、曲のエンディングではこれまでのメガマソのライブでは1度も体感したことがないような多幸感を観客に与えていったのだ。
メンバーがステージからいなくなった後、舞台後方の幕が開き、スクリーンにはツアーの映像が次々と映し出されていった。それが“きっと、君に逢える。〜"というリリック映像に代わり、照明がともると、そこには白い衣装に着替えたWHITEメガマソがいて、リリック通り「ザガールダイドホエンバウンド」を演奏し始めた。Gouは髪色をシルバーに、涼平は茶色いツインテールにして、衣装も女の子仕様。これには観客も悲鳴を上げて大喜び。この後はメガマソの9年間を振り返るトークになり、そこではGouがインザーギについては最初に彼がモノマネをしたとき「面白い、コイツ完全に俺の仲間だ」と思ったこと、また涼平についてはワガママだと思ったが「何でも優しく受け入れてくれるところが好き」になったと話し、場内を和ませた。そして「みなさん、まだ思いきり歌ってないでしょ? 次歌えますか?」というインザーギの煽りから「星降町にて」へ。オーディエンスが一丸となって美しい歌声をステージに届けたあとはハードな「地ベタ四ツン這イ太郎」、さらにスピードを上げて2バスが炸裂する「芋虫の主」を連射。壮絶ナンバーのなかでも、インザーギのコールで楽器隊がソロパートをリレーする見せ場を作って、アンコールは終了。すぐさま場内にはアンコールを求める声が響き渡り、それに応えて再びメンバーは舞台に登場。インザーギは9年目にふさわしいライブができたといいつつ「でも、これは僕たちだけではできなかった。メガマソに携わってくれたスタッフ、メンバー、来てくれたみんな、ここには来られなかったみんな、天国にいるみんながいたからこそできた」ことだと、関わってくれたすべての人に感謝の気持ちを届けた。そして「最後は思いっきり楽しんでいこう」という言葉とともに「サイレントガール」が始まり、締めくくりはやはりメガマソの始まりの曲であり、この9年間変わらずみんなのアンセムとしてプレイしてきた「涙猫」で大合唱を呼び起こし、ライブはついに幕を閉じた。最後までステージに残り、メンバーの分まで感謝の気持ちを何度も告げたインザーギ。「俺たちはメガマソの世界観が大好きで、9年間こうして走り続けてきました。もしこの世界でみんなとまた逢えるとしたら、精一杯メガマソの世界観を届けたいと思います。本当にありがとうございました。おやすみ」。決意の言葉に感動した後の“おやすみ"という何気ない言葉に、ファンは目を潤ませながら、誰もいないステージに惜しみなく拍手喝采を送り続けた。まだ暗転したままの場内に「フロスチ」が流れ出す。そして、曲が終わるとスクリーンには「メガマソ重大発表」という文字が浮かび上がり、そこで2016年12月10日(土)に品川インターシティホールにてライブを行なうことをいきなり発表。すると、ファンはそれぞれ手を取り合って讃え合い、抱き合って、場内にはこの日最大級の歓喜の渦が広がっていった。
最後には次に逢う約束の場所をきっちり示して、ファンみんなの未来に輝く希望を与えて、とうとう冬眠期間に入ってしまったメガマソ。この充電期間中に各々どんな活動を行なうのかは分からないが、それぞれがスキルを磨いて、2016年12月10日に再びメガマソとして集結したとき、どんなステージを見せてくれるのか。期待して彼ら3人を見守っていて欲しい。
TEXT:東條祥恵
PHOTO:インテツ
■『MEGAMASSO LIVE 2016 [THE FIRST REUNION,SECOND NIMBUS]』
<2016年>
12月10日(土) 品川インターシティーホール
※2015年12月24日 18:00〜 モバイルFC先行受付スタート!
【関連リンク】
メガマソ オフィシャルHP
メガマソ、活動休止前ラストライブがニコ生にて生中継決定
メガマソ、最新アルバム『ニシュタリ』初回盤がUSBとなって限定販売決定
メガマソ、“少し長めの冬眠”として1年間の充電を発表
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DIR EN GREY / 『「楓」~if trans…~』
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「惨劇の夜」のオリジナル版はそもそもCDシングルやアルバム未収録で、ベスト盤にも収録されておらず、映像作品『「楓」~if trans...~』にのみ収録されているためサブスク配信はありません。代わりに歌詞が変更された「霧と繭」は、ミニアルバムMISSAに収録されているためサブスクなのでも聞くことが出来ます。
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Mrs. GREEN APPLE / 『青と夏』
Доброго времени суток, коллеги!
Сегодня хочу затронуть тему, которая долго меня увлекает — что посмотреть в Китае.
Эта держава с многовековой историей и культурой открывает массу потрясающих
мест, которые стоит изучить. Поделюсь своими наблюдениями и эмоциями,
которые, надеюсь, будут полезны и интересны.
Если говорить о must-see, то трудно обойти вниманием Великую китайскую стену — воплощение силы и стойкости, восхищающий своими масштабами и потрясающими
пейзажами. Кроме того, нельзя
не отметить Запретный город в Пекине —
истинный архитектурный шедевр, где каждый элемент наполнен древней историей.
Эти [b]достопримечательности[/b] олицетворяют дух нации
и наполняют невероятной энергией
путешественника.
В заключение хочу отметить, что Китай — это страна, где любой обнаружит что-то
особенное: от бурлящих мегаполисов до
мирных старинных деревень.
А как вы считаете? Какие места в
Китае создали на вас самое сильное воздействие?
Будет интересно услышать ваше мнение
и рассказы!
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