2014-01-20
【Chicago Poodle】“2014年は飛躍するんだ!”っていう景気付けの一曲
デビュー5周年を迎えるChicago Poodleの2014年第一弾シングルは、ライヴ映えするようなアップテンポの「シナリオのないライフ」。本作に込めた想いをメンバー3人に語ってもらった。
──前回のインタビューで山口くんが“全国行脚を予定している”と言っていた通り、全国津々浦々回っていますよね。
山口「回りましたね、去年は。やっぱり「君の笑顔がなによりも好きだった」が『名探偵コナン』のエンディングテーマになったってことで、新しい層を開拓できたかなという実感がありますね。立ち止まってくれる人が多かったし、お子さん連れの親子の方とか結構CDを買ってくれましたし。 花沢:『名探偵コナン』で「君の笑顔がなによりも好きだった」が流れている時に全国を回るっていうのが大きくて…Chicago Poodleを『名探偵コナン』で初めて知ってくれて、フリーライヴを観に行きたいなって観に来てくださった人が多かったですからね。あと、Chicago Poodleを聴かなくなった人とかも、また戻ってきてくれている感じもありましたね。そういう意味では、2013年は僕らの中でも大きな年だったと思いますし、飛躍できたんじゃないかと。 辻本:うん、2013年は充実した一年でしたし、あっと言う間の一年間でしたね。出会いもたくさんありましたし。インストアライヴとかで子供たちとたくさん出会いましたしね(笑)。『名探偵コナン』の曲が流れてる時はすごい真剣に聴いてくれたりして、そういう出会いっていいなと思いながらライヴをやってました。 」
──そういったインストアライヴをやってみて、何か楽曲制作に影響が出たりします?
花沢「金土日はほとんどどこかに行ってたんですけど、平日は制作してましたので、さまざまなものを)持ち帰っていたと思いますね。2013年は結構バラードを歌ってたな、というのがあるんですよね。「タカラモノ」は絶対セットリストに入ってましたし。なので、2014年はアップテンポでいきたいっていう気持ちはありましたね。2013年は「タカラモノ / 君の笑顔がなによりも好きだった」の両A面シングルがあって、その後の配信シングル「空遠く」と「with」もバラードで、バラードづくしでしたからね(笑)。それはそれですごく僕らの持ち味だと思ってるし、バラードを求められてると思うんですけど、アップテンポの曲もやってきてるし…ライヴではほんまに聴き入ってくれる感じだったんですけど、手拍子したり一緒に歌ったりとかできる曲を僕たちが欲してたというか。そういう意味では、今回の「シナリオのないライフ」は打って付けですね。」
──今の話を聞いて、このタイミングで「シナリオのないライフ」というか、アップテンポの曲が出てきたというのは頷けますね。躍動的なピアノがあって、広がりのあるストリングスが入っているのですが、そういうイメージも最初からあったのですか?
花沢「まずストリングスは入れたいなっていうのはありましたね。で、みんなが歌えるというか、ライヴで盛り上がれるようにドラムは4つ打ちがいいんじゃないかなっていう。」
──リリースが2月ということもあってか、アレンジも春っぽい印象があるのですが。
花沢「そうですね。曲が先だったんですけど、歌詞が書き上がっていくにつれてアレンジも派手にしたいなって。」
──では、そんな花沢くんの原曲を最初に聴いた時の印象は?
辻本「軽い打ち込みみたいなのは入れてくれてたんですけど、すごくさわやかでドラマチックでしたね。で、メロディーがすごく良くて、サビもキャッチーで。意外とこういう曲やってなかったな、久しぶりだな、って。どんな歌詞が乗るのかなっていうのは、その時から楽しみでした。」
山口「まさに僕も同じで…さわやかで疾走感もあって、ポジティブな印象がありましたね。だから、歌詞もポジティブなものにしようって。2014年、ちょうど僕らはデビュー5周年なんで、5周年を祝うじゃないですけど、新たなスタート的な意味も込めてポジティブな歌詞にしたらどうかなっていうのは思ってましたね。」
──“シナリオのないライフ”というタイトルもインパクトがありますよね。
山口「これは僕が書き溜めてるフレーズ集の中にあった言葉で。ノートをパラパラってめくってて、“あ、これはいけそうやな”ってピックアップして、そこから広げていった感じですね。ポジティブなものにしようっていうわりと漠然としたイメージはあったんですけど、この言葉ありきで具体的な内容が決まっていきました。」
──そこでどんなイメージが膨らんでいったのですか?
山口「人生って山あり谷ありだと思うんですけど、どんな人生でも楽しまなないと損っていうか。すごいお金持ちで成功している人に幸せなのかどうかって訊いたら、中には幸せじゃないって答える人もいると思うんですね。逆に、すごい苦労して生きている人に幸せなのかって訊いたら、“幸せです”って言う人もいるだろうし。そういうところで、“人生どれだけ楽しめるか?”っていうイメージ…それをテーマにして、そこから膨らませていったっていう感じですかね。」
辻本「メロディーがもともとキャッチーでドラマチックだったんですけど、歌詞がそれに勝るとも劣らないくらいのキャッチーなフレーズのオンパレードというか。どこのフレーズを一個切り取っても何か考えさせられたり、グッとくるものばかりで、しかも“シナリオのないライフ”っていうタイトル通りすごく人生を思わせるようなドラマチックな歌詞だったから、これを乗せてきたのはすごいなって。作文みたいに長くて大作の歌詞だったんで、これを歌う花沢は大変やったんちゃうんかなって(笑)。でも、歌ったのを聴いたらしっかり歌い込めていたので、思ってた通りというか、思ってた以上のものになったなっていうのはありますね。」
花沢「意外と言葉が多かったっていうのが最初の印象でしたね。僕の作ったデタラメ英語よりも20パーセント増くらいで言葉が乗ってきたので(笑)。その分、メロディーを動かしたというか…その言葉に合わせて、例えば8分音符で歌ってたところを16分音符にしたり、食い気味に歌ったりとかっていう工夫はしましたね。」
──さっき辻本くんも言ってましたが、フックになる言葉が多い歌詞でもあるから、その言葉を意識してメロディーを変えたり?
花沢「そうですね。そういうところっていうのは自分でも意識して聴こえるように試行錯誤しながら歌いました。あと、ライヴを想像したりとかして、お客さんがここで掛け声とかしてくれるんちゃうかなっていうのをイメージしながら、そういうテンションでも歌ってましたね。」
──アッパーチューンの「シナリオのないライフ」があって、2曲目の「Endless Journey」はピアノロックという。
花沢「そうですね。「タカラモノ」に続き『メガネのタナカ』さんからまたオファーをいただきまして、過去に作ったロックテイストな曲があるんですけど、そういうイメージのものをリクエストされてこの曲ができたというか。ホーンセクションが効いてたり、ギターも鳴ってて、そこにちゃんとピアノも流れているっていう。歌い方も結構吠えていて、僕の中でのロックな歌い方を心掛けました。」
辻本「こういう曲は長らくやっていなかったというか…学生の頃とかのデモには花沢のシャウトが入ってたんですよ。なので、これは絶対ロックなアレンジが合うと思いましたね。ベースをブリブリ言わせたいなって(笑)。」
山口「僕らはインディーズの頃、ちょっと昔っぽいロックをやってたんでね。だから、十八番じゃないですけど、久々にこういうのも出てきたなという印象がありましたね。」
──そんな曲にどんな歌詞を乗せようと?
山口「これも『メガネのタナカ』さんからイメージがあったんですよ。ポジティブなもの…『メガネのタナカ』さんも101年目、100年の区切りを終えての新しいスタートということで、1年目というようなテーマがあったというか。なので、“この手で目の前のドアを開けていくしかないぞ”みたいなポジティブな歌詞にしました。」
──先方からのリクエストがあったわけですね。「シナリオのないライフ」もこの曲もポジティブだから、そういうモードだったのかなと思ってました。
山口「でも、それはありましたね。2013年は全国を回って、それが自信にもなりましたし、もっといろんなところでやっていこうっていう意味でポジティブなモードになってたというのは絶対ありますね。」
──3曲目の「おやすみ」はアルバム『3.0』に未完成な状態で収録されていたものを、その『3.0』のツアーの中で完成させていった曲ですよね。
花沢「そうですね。バンドでアップデートする過程をツアーでやってましたし、最終的にはストリングスを入れたりもしたんで、それを忠実に再現したという。ライヴでやってたそのままをレコーディングしたっていう感じですね、この曲は。」
山口「歌詞も『3.0』の時点ではワンコーラスしかなかったんですけど、アップデートさせていく過程で足していきました。」
──デビュー5周年の幕開けらしいシングルになりましたね。
花沢「色が違う3曲を収録できたシングルということで、僕ら的にはトリプルA面のような…毎回のことでもあるんですけど、一曲入魂で作ってるので、どの曲も大差がないというか。でも、「シナリオのないライフ」は今までのChicago Poodleのテイストを含みつつ、アップテンポで2014年の始まりに相応しい1曲目だし、“2014年はもっと飛躍するんだ!”っていう景気付けの一曲になったんじゃないかと思いますね」
山口「「タカラモノ」と「君の笑顔がなによりも好きだった」でChicago Poodleを知ってもらった人に、この3曲で違う面を見せられるんじゃないかなと思いますし、ずっと応援してくれてるファンのみなさんには“おー、今回はバラードじゃない”って思ってもらえるんじゃないですかね(笑)。そういう意味では納得してもらえるような3曲を入れられたと思います。」
辻本「やっぱり新しい作品を出すごとに、いつも“あ、今回はこういうのできたか”みたいに思ってほしいなって思ってるんですよ。“この曲、前にもなかったっけ?”と思われるよりかは、“こんな曲もアリやな”って思ってもらえたらいいなって。そういう意味では、今までのシングルにはなかった感じの3曲が揃ったってことで、ミニアルバム的な感じで聴いてほしいですね。」
──“3.0”から“3.5”にバージョンアップしたみたいな?(笑)
辻本「そうですね(笑)。「おやすみ」は別として、他の2曲は『3.0』には入ってない感じの曲なんで、“新しい”と感じてもらえると思うし。でも、僕たちのルーツにあったものの延長上にある進化だし、そこはうまくかたちになってるんじゃないかなって。この3曲がどういうふうに届くかっていうのはすごく楽しみですし、よりたくさんの人に届けていきたいなと思います。」
──新作が出たことだし、全国行脚はまだ続くのですか?
辻本「春に全国ツアーを予定しているので、フリーライヴがどれだけできるかっていうのはまだ分からないんですけど、そこは引き続きやっていきたいと思ってます。」
取材:石田博嗣
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