12012/ベルサレム

雨、削ぎ落とされた感覚

12012


word: 宮脇渉 music: 12012

『ベルサレム』収録

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  • 憂鬱な表情で列車を待つ 人々の心模様は病み
    人を愛する手段も無く 只降り注ぐ絶望の声

    不意に降り出した雨の中 冷たく刺さるナイフの雨
    此処に恵みはあるのかさえ 分からずに独り立ち尽くし

    ふと歩いていた独りの少女と出逢う
    視界さえも失われ どしゃぶりの孤独に震えてた

    感覚はもう戻らない それでも何処か笑っていた
    どしゃぶりの病みの中で誰かに触れて欲しかった

    愛の温もりさえも知らずに強く生きようと願う子供達
    僕は愚かで唇を裂いた
    君が与えてくれた物それさえも分からず独り立ち尽くし
    自問自答じゃ分からない

    ねぇ優しい雨に その身を委ねてごらん
    手を広げた君は 天使の羽を授かった

    盲目の少女と出逢い 此の世界に殺されぬ
    僅かな生命の強さを 誰かに聞いて欲しかった


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