もし一つ伝えられるのならば、
「目に浮かぶイドは大君への反抗。」

藪の中から藍色の草原に出された彼は荒れ狂いだし、彼は身体的なハンディを物ともせずに雄たけびをあげる。

つつかれ、惨めな姿、草いきれ、ごろごろと転がされようと。

もし彼が人でないとされても、彼は人であると主張し続ける。
何にも動じぬ強い野心と、生き抜く術さえ見つけたこの脳で。
いつか鬨の声をあげて、すべてを喰らい尽くしてやろう。

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