少年が描いた夢は大人じゃない“おとな”でした。
いつまでも子供の心、忘れないと誓いました。
だけど時間は少年を少しずつ大人に変える。
逃げ切れない無力感に涙流し震えていた。
〈逃走願望〉
「誰か助けて…」
※少年の声は誰にも届きません。
母さん、僕に教えておくれ…大人になれば幸せですか?
先生、僕に教えておくれ…これから何処へ向かうのですか?
ある日、悩める少年はナイフで人を刺しました。
学校の授業の最中、クラスメイトを刺しました。
〈暴走願望〉
※少年の出来る限りの抵抗でした。
母さん、僕に教えておくれ…大人になれば幸せですか?
先生、僕に教えておくれ…これから何処へ向かうのですか?
僕には何が出来るのかさえ、わからないから怯えています。
それでも僕は子供でいよう。
誰より強い子供でいよう。
子供でいよう…。
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