錆びつく抜け殻が転がり足場を埋めてる
焼きつく思い出が滲んで見えなくなってる

瓦礫の隙間から射し込む光が筆となり
闇しかない土にようやく影を描いて

汚い水に泥化粧の横顔
終わりの鐘が鳴り響くのだろう

「もういいんだよ」と冷たくそよぐ風に頬を撫でられて
それでもこの槍に残る炎を吹き消せやしないけれど
「もういいんだよ」と寂しく注ぐ雨が傷をごまかして
おやすみの前想うことは 目の前の星のこと

破れた鎌と鎚 夕陽に赤く染まってく
悪魔の行列が 西へと嘆き進んでく

始まりという 名を持つ全ての子は
積みあげられて 真っ黒な灰に帰すだろう

「もういいんだよ」と冷たくそよぐ風がまぶたを閉じてく
いつしかこの槍に残る炎が燃え尽きること夢見て
「もういいんだよ」と寂しく注ぐ雨が全て流してく
おやすみの前想うことは 目の前の星のこと

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