君のいいなりになって ぼくは汚れた
はずかしい姿で それを受け入れた
あの時の君の うすわらいを おぼえている

君の大人の手に もてあそばれて
ぼくの身体はピンと かたくはりつめた
そんなぼくだって あれから大人になったんだ

今度は さぁ今度は 君の番になったんだ
そこにひざまずいてごらん
本当は 本当は 怯えているんじゃないのかい
ぼくのことが怖いんだろう

君はあの時たしか ぼくにいっていたんだ
「できるものなら やってみてもいいのよ」って
ねぇぼくのいうこと 間違ってはいないよね

鮮明に 鮮明に ぼくは思い出せるんだ
あの時 あの瞬間を
あいまいな あいまいな 話し合いなんて必要ない
君はぼくに ひれふすんだ

部屋のドアはカギを かけてあるから
誰にも見られないし 逃げ出せないし
もう考えただけで あまい蜜のにおいがする

本当は 本当は 許してほしいっていってごらん
君の口でいってごらん
何回も 何回も 声に出していってごらん
それでぼくは満足さ


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