おやすみ 夜が更けてく
都市の明かりも消えてく
僕らは 何かにいつも
急かされるように 走り続けた

下水に混ざる誰かの
血と涙と髪の毛
カラスの群れは見ていた
馬鹿な僕らを 嘲笑うように

どこまで行けばいいんだろう
戸惑いながら繰り返す

あなたがあなたを嫌いでも
あなたがあなたを許せなくても
僕が許してあげるから
好きなだけ泣けばいい
目に映るものが全てなら
この世界はとうに終わってるから
あなたを想う気持ちだけで
生きているよ だからおやすみ

僕らは遊び疲れて
何がしたいか分からない
流れる景色に酔って
深夜料金 払ってばかりだ

いつまでこんな下らない
事を続けているんだろう

あなたがあなたを失くしても
あなたがあなたを傷付けても
何も変わらない世界が
今日も回り続けている
銃声のような目覚ましに
手を伸ばしまた起き上がったら
「泣き疲れた」って笑えるまで
そばにいるよ だからおやすみ

あいなきせかい


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