透き通る白い素肌に噛み付いて
全てを吸い尽くしたい

それはあまりに突然 月も潜む無口な夜
きっと偶然ではなく 必然だったのでしょう
許されるのならば 終わりを
綺麗に 冷酷に飾りましょう
どうして? どうして?
問い掛けてももう 普通じゃないのだから

まどろみの中 意識は君を求める
愛し愛されたのは確かな事でしょう
嘘みたいな本当を夢見てた
不完全なまま 壊れてく

名前の無い感情が また不意に押し寄せる
ほんのささやかな思い出も 今はただ虚しいだけ
侵された血の色も温度も 凍てつき力無く脈打つ
消えてくれ 消えてくれ
心は激しく 君を拒絶する

噛み合う事のない運命の歯車
重く鈍い音を立て 二人を搔き乱す
わずかに残る無垢な愛情も
不完全なまま 狂ってく

目を閉じ震える華奢な首筋が
こんなにも愛しくて 飲み干したくて
もうすぐ僕は 僕じゃなくなる
早く殺して


終幕の朝は静かに訪れて
一筋の涙が 頬を伝う
泣かないで
きっとこれでいい これでいい…
最期は君の手で 眠らせて

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