百花繚乱 百では足りぬ
咲き誇って行かん
男勝りに見えても
可愛い 女です
美と若さは手放せません

枕を濡らして
初恋患い
火照った体を
青い夜が癒やした

あれから幾つ春を数えて
花も盛り
そろそろ散らん
まだまだ枯れぬ
だって心は あの頃のまま

年相応に生きよと申す
アナタいつの時代
どんな日も私たち
着飾ってなんぼでしょ

年齢不詳 知らぬが仏?
いいえ ただのナンバー
魔女の鏡の呪いで
死ぬまで 女です
さあ大事に愛してたもれ

艶めくお肌は
保湿の賜物
ストレス発散
たまに推しなど愛でて

きっと前世はバンパイアなの
薔薇を好み
ポリフェノオルの赤いワインを
処女(おとめ)の血だと
思って飲むの

日進月歩 美容医学の
麗しの女医たち
恩恵を受けない手は
ないかも? 今かも?

不老と不死の秘薬はいつか
完成されてゆく
いくらでも実験台に
なっちゃうわ 任せて
後世のため 命張るわ

年相応に生きよと申す
アナタいつの時代
着たい服に私たち
選ばれてるだけよ

万花繚乱 千でも足りぬ
咲き誇って行かん
ひとりひとり開く花
何歳(いくつ)になっても
さあそのまま輝け 爛漫


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